50.先生の隣 ページ2
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イヤミ教頭は「先に失礼するザンス！」と言ってそそくさと帰って行った。逃げ足早くないか、と思いつつ私は担任の机に日誌を出して置いた。
「もう暗いね。」
「...そうですね。」
松野先生がこっちに来て、外を眺めるようにして言った。やけに近い距離に少し意識する。
横顔が綺麗。
それにいつもみたいな闇オーラがそんなに今感じられない。夕方で黄昏時だからかな。
「送ってく。」
「えっ、」
松野先生はぼそっとそう呟いた。
その言葉にびっくりしてカラ松先生の優しさを思い出した。6つ子だから...！？と。
「玄関まで。」
「あ、……はい。」
いや、全然違った。
松野先生はその言葉を期待してたかのように意地悪そうに言った。まぁ、慈悲があるとは思わなかったし
あったら逆に怖いけど。
「期待した？残念、オレ助手席に人乗せる程優しくないから。」とクズ発言を言い捨てる。
なんたるクズだ...と少し松野先生を睨む。
「せいぜいバスで揺られて吐き気でも催せばいい。」
「さっきの優しさはどこへ...、」
「オレに慈悲なんて無いから。」
「あぁ...そうですか。」
まさかの自分で慈悲無い発言。
ちょっと期待した自分が恥ずかしい。
というか、半ば関係ないこと言い出す。
「クソ松先生は送ってくれたんでしょ。」
「クソ松？そんな人いましたっけ。」
「カラ松。」
「えっ、」
そして実の兄クソ呼ばわり。
どんだけ性格悪いんだ。と顔が少し引きつった。
「アイツはマジでバカ、マジでクソ。」
「いや、思いっきり悪口言わないでくださいよ。」
カラ松先生ディスられまくる。
職員玄関までまた送ってくれると松野先生は玄関先でわかれた。
バスは最終の便。
居残りしていた生徒が少し乗るくらいだった。
「勉強ちゃんとやれよ。」
「...分かってますって。」
松野先生は「さようなら」の代わりにお節介な言葉を吐き捨てて戻って行った。
結構流すように対応しちゃったけど、
松野先生との時間が退屈ではない。
嫌悪感なんて湧かない。
むしろ...、
いや、やめよう。
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永松(プロフ) - 夢主が恋に気づき出して意識し出しているところがたまりません可愛いです！一松sideがないのが余計夢主の心情に食い込むのがいいです！ (2022年11月16日 11時) (
レス) @page4 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんずんずっくり | 作成日時：2018年8月31日 16時
