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二十二話。 ページ23

シンタロー「Aを連れ帰って来たぞ、キド。」

シンタローと一緒に玄関で靴を脱ぎ、アジトに上がる。部屋は明るく、テレビが付けっぱなしだった。

嫌な予感





シンタロー「おいキド?風呂か」


風呂に向かおうとするシンタローの袖を引き、
頭を叩く。

A「乙女のいる場所に不用意に入っちゃ駄目」



シンタロー「なんだよ仕方ねえだろ!いないんだから」



いない...

もしかしたらキド...



A「やっぱり二人で野宿しようよ!」

シンタロー「はあ!? 何で二人でになるんだよ」




A「なら...シンタローの家に行くとか」


そう言った瞬間、シンタローの顔がみるみる内に赤く染まっていく。



シンタロー「なな、なシンタローの家に??
ななな何考えてんだよ」


A「何も考えてないけど。...そこなら安心かなって思って」

カノから逃げる、だなんて言ったら怪しまれるよね。




シンタロー「お、おう。安心か、そっか強気だな...」




シンタローは頬を掻き、目を逸らし、言う。
私は首を傾げた。



シンタロー「なら来て良いぞ、俺の部...

カノ「何の事かな」


シンタローが言い掛けたその時、背後から満面の笑みを浮かべた修哉が顔を覗かせた。


A「っ修哉」

さっきまでの出来事がフラッシュバックしてくる。修哉は、私の後頭部を抑え、強引にキスをする。

シンタローがそういう展開かよ...と小声で呟いた。

部屋にリップ音が響く。
下唇を噛まれ、吸 われ、口が離れた。



カノ「ねえ...僕のAちゃんに何してくれてんの?」

修哉は私を壁に抑えつけた。



シンタロー「お前の、って決め付けるのは良くない。だろ、A」

A「...」


修哉は私の視界を手で覆う。

カノ「Aちゃんの目が汚れる...ねぇシンタロー君は何処に行ってたのかな...ねえ...Aちゃん。ちゃーんとお仕置きしてあげるからね」


カノはふらふらシンタローに近寄っていく。
これじゃ、また前みたいになってしまう。




シンタロー「お前の、って決め付けるのがあいつの幸せかよ」


さっきまで浮かれていたシンタローが真面目な顔付きになっていた。

A「修哉、止めて」



このままじゃ、シンタローが...

私は覚悟を決めて、言った。





A「聞いて、修哉...シンタローを家に誘ったのはこの私なの、だから...」


カノ「また僕のAちゃんらしくないことしたの?」

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真ん中さん - ヤンデレすごい書くの上手です! (2017年10月18日 19時) (レス) id: c98b21a52a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫陽炎 - こ、これはすごい……!!文才ありすぎですよ作者さん! (2016年11月13日 22時) (レス) id: 241e025b8a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり - カゲプロ大好きカゲプロ厨さん» なんで。てか名前いたいね (2016年11月13日 22時) (レス) id: eb6bd675cb (このIDを非表示/違反報告)
ナズナ(プロフ) - コユさん» 文才など皆無ですよ、、コメントありがとうございます! (2016年7月31日 15時) (レス) id: 31ccddbd6a (このIDを非表示/違反報告)
コユ - ぶ、文才が、羨ましいです... (2016年7月31日 10時) (レス) id: 709004cd4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*藍夢ナズ* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nazuna920/  
作成日時:2016年3月9日 19時

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