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「え?Aちゃんって、あの六つ子と一緒に暮らしてるの?」
思わず立ち止まりこちらを見たまま唖然とする彼女に、そこまで驚くことなのだろうかと思う。
確かに変わった人たちではあると思ったし、六つ子であるという時点でかなり普通とは違うとは思うけど。
私の視線に彼女は気まづそうにすると、なんかごめんと小さく謝る。
街の人は六つ子の事を嫌ってはいないけど少し苦手に感じている人もいるらしい。
特に、うちの学校のOBである六つ子はかなりやんちゃだったらしく、その武勇伝は今でも語り継がれているほどで、不良たちの中では伝説になっているほどだとか…
佐伯さんは私の家の隣に昔住んでいたらしくその頃の六つ子を知っていたらしい。
「六つ子だからかな、なにか本人たちの中で通じ合っているみたいな、なんだか違う世界を見ているみたいで近寄りがたいんだよ」
今はどうなのか知らないけどね。
最後にそう付け足して笑うと私こっちだから!そう言って少し先の曲がり角を曲がると大きく私に向けて手を振って走っていった。
***
「ただいま帰りました…わっ…!」
「あ、危ない!」
挨拶だけでもしておこうと今の扉を開くと、ちょうど出ようとしていたところだったのかチョロ松さんとぶつかりそうになる。
反射的に後ろに身を引いた瞬間にバランスを崩し倒れかけたところをとっさにチョロ松さんが手を引いてくれたことでなんとか立て直す。
「すみません、ありがとうございますっ!」
「あ、い、いや、どどういたしまして!」
深く頭を下げると、チョロ松さんはなんだか顔が赤くなっているようで返事をしたらそそくさとすぐに私の横を通り抜けていった。
その様子を見ていたトド松さんがちゃぶ台に肘をついてこちらを見ながら「わー、チョロ松兄さん童貞臭やばい」とつぶやく。
するとすぐに笑顔になり私に向けて「おかえり」と軽く手を振る仕草を見せた。
チョロ松さんとトド松さんしかいなかったらしく他の人たちはみんな出かけてしまっているのだという。
「Aちゃん制服すっごく似合ってるねー可愛い!写真撮ってもいい?」
「あ、いいですよ?」
いつの間にか目の前まで近づいてきていたトド松さんは私の手を取るとそのまま引き寄せられた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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ゆきな(プロフ) - 松野家兄さん方ナイス!でもあなた方は男性なんで女子の私に任せてください!精神的につぶしますから(笑顔)モブ女子?さん!少しお話しようか!(黒笑)…これからも頑張ってください-w続き楽しみにしてます-w (2019年2月25日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続きみたい (2019年2月25日 18時) (レス) id: 2ba1387257 (このIDを非表示/違反報告)
珠愛(プロフ) - 凌さん» コメントありがとうございます!お褒めいただきありがとうございますっ!!とても嬉しいです!おっそい更新で申し訳ございません…頑張ります (2018年7月28日 15時) (レス) id: 600712081e (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 凄い小説作るの上手で羨ましい限りです…更新ファイトです! (2018年7月28日 15時) (レス) id: 6cdbac58dc (このIDを非表示/違反報告)
珠愛(プロフ) - 京松(ちかまつ)さん» 京松さん、コメントありがとうございます!返信遅れてしまってごめんなさい…。私の名前は珠愛とかいてしゅなと読みます。読みにくい名前なので謝らなくても大丈夫ですよ^^更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2018年4月6日 16時) (レス) id: 600712081e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠愛 | 作者ホームページ:ニャンニャンニャン♪♪♪
作成日時:2017年9月22日 19時