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「あら、寝ちゃったのね」
くすりと笑いながら松代さんは私に彼らに毛布をかけてあげてほしいと頼んでくる。
6人分の毛布を取り出して一人一人に掛けてあげていると、松代さんは昨日の夜六つ子達は眠れなかったみたいだと言う。
「きっと、妹ができるから緊張していたのね。珍しく朝早くに起きてたから」
夜遅くまで何かしてたみたいよ。きっとあなたを迎えるために準備してたんじゃないかしら。
いくら隠しても母には筒抜けになってしまうことはよくある。
その話は松代さんの想像でしかないが、あっているのかもしれない。
「さて、夕飯の準備をしなくちゃね」
「あ、私も手伝います」
台所へと向かう松代さんの後をついて行く。
幼い頃から母の手伝いをすることは好きだったため、手伝いをすることはそれほど苦ではなく。
むしろ好きな方で、お世話になるお家では必ず手伝いをさせて貰っていたため、家事はそこそこできる方ではある。
「女の子っていいわねぇ」
松代さんの指示を受けながら、サラダに使う野菜を切っていると、横からそんな呟きが聞こえてきた。
松代さんの方を見てみると、ほっこりとした表情を浮かべながら、女の子がいたらこういう事がしてみたかった。
と、料理の手は止めずに語る松代さんは心から嬉しそうで、胸のあたりが暖かくなるような感覚があった。
***
夕飯は六つ子と一緒に居間で食べることになった。
食事の乗った皿をちゃぶ台に並べていき、それぞれのお茶碗とお箸を置けば準備が完了した。
私用にとわざわざ買ってくれた食器は真っ白な中に6色の花が描かれたものだった。
赤、青、緑、紫、黄色、桃色。
気持ちよく熟睡していた六つ子は松代さんのご飯よの一言でがばっと起き上がり自分たちの場所にきっちりと座った。
寝起きとは思えない速さに、そんなにお腹すいていたのかなと考えながら、今度はさっきとは違いおそ松さんとカラ松さんの間に座らせてもらう。
皆でいただきますをして食べ始めると、慣れない大勢での食事に最初は少し緊張したが、おかずの取り合いや嫌いな食べ物の押し付けあいをする六つ子達を見ていると、思わず笑ってしまう。
すぐに緊張なんかは吹っ飛んでしまっていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ゆきな(プロフ) - 松野家兄さん方ナイス!でもあなた方は男性なんで女子の私に任せてください!精神的につぶしますから(笑顔)モブ女子?さん!少しお話しようか!(黒笑)…これからも頑張ってください-w続き楽しみにしてます-w (2019年2月25日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続きみたい (2019年2月25日 18時) (レス) id: 2ba1387257 (このIDを非表示/違反報告)
珠愛(プロフ) - 凌さん» コメントありがとうございます!お褒めいただきありがとうございますっ!!とても嬉しいです!おっそい更新で申し訳ございません…頑張ります (2018年7月28日 15時) (レス) id: 600712081e (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 凄い小説作るの上手で羨ましい限りです…更新ファイトです! (2018年7月28日 15時) (レス) id: 6cdbac58dc (このIDを非表示/違反報告)
珠愛(プロフ) - 京松(ちかまつ)さん» 京松さん、コメントありがとうございます!返信遅れてしまってごめんなさい…。私の名前は珠愛とかいてしゅなと読みます。読みにくい名前なので謝らなくても大丈夫ですよ^^更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2018年4月6日 16時) (レス) id: 600712081e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠愛 | 作者ホームページ:ニャンニャンニャン♪♪♪
作成日時:2017年9月22日 19時