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デア「ヴォル様はこの先の滝の近くにおりますので。では、失礼します。」
デアに言われた通り先に進むと、そこにはとても大きな滝があった。そして、そこの岩場には、人間に捕まっていた頃の汚れた毛ではなく、白く美しい毛を持ち、堂々とした雰囲気の狼王(ヴォル)がいた。
ヴォル「…お前達、何のようだ?」
ロックス「単刀直入に言おう。俺達の群れが滅ぼされた。弔い合戦に協力してくれ。」
ヴォル「別に俺でなくとも構わんだろう。なぜ俺なんだ?」
ロックス「信頼できるやつが必要なんだ。同じ境遇を乗り越えてきた、お前が必要なんだ!」
ヴォル「…」
ガイウス「頼む!」
ヴォル「銃に勝てるのか?あいつらは俺達には容赦ねえはずだ。」
ロックス「夜を襲う。流石にすぐには対応出来ないだろう。」
ヴォル「俺以外にいるのか?協力してくれる仲間は。」
ロックス「それは…」
デア「我々にも協力させてください。」
ヴォル「…お前か。死にたいのか?」
デア「我々はもとより人間により住処を追われ殺されかけた動物の生き残りです。いつでも死ぬ覚悟はできております。」
ヴォルはデアの発言に小声になりながら言った。
ヴォル「…すまない。」
デア「はい?すみません。聞こえなかったのですが…」
ヴォル「何でもない。分かった。子供と雌、闘士のないものは来させるな。」
デア「かしこまりました。」
ヴォル「わかった。協力しよう」
ロックス「ヴォル、感謝する。」
ヴォル「礼はいらん。仲間の苦境には全員で対処する。それがこの森のルールだ。しかし、お前達はかなり疲れているようだな。何日かはここで休んでいけ。」
そして、森に住んでいた雌牛の元で何日か休ませてもらった。
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不登校の自殺志願者 - コメ欄から来ちゃいました!!いやぁー凄いですよね。めちゃくちゃ続いてる。私が見た時は500コメ超えてました。 (2019年5月15日 11時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コメ欄の作者達 | 作成日時:2017年8月17日 22時