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[ニ] 【とある日 とある場所の食卓】 ページ4
――煌びやか。
そんな言葉がよく似合う。
どこまでも広がる荘厳な空間と、それを演出する無数のシャンデリア。
そして部屋いっぱいに広がる大きなテーブル。
テーブルの上には所狭しと並べられたおびただしい料理の数々。
たくさん食べることができない自分を、呪いたくなる程のご馳走でいっぱい。
パパとママだけじゃない、パパと一緒に仕事をしているおじさんの家族もまざって賑やかで楽しい、それは楽しい一時だった。
そんなに食べられないから、料理の数を必死に数え、必死に考える。
ロールキャベツ、ローストビーフ、シチュー――一つ、二つ、三つ、と。
幸せの数を、数えていく――。
ＣＨＡＲＡＣＴＥＲ(人物紹介)→←第一章 難題１―自由― 第一話 [一]
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作者名：安里 | 作成日時：2013年9月16日 11時
