山田家にはもう1人女の子がいたようです！ (ページ3)

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よし、昨日準備済ませたからちょっとゆっくりできるはず。
朝ごはんにパン食べたし、歯磨きもした、着替えも終わらしたしあとは、時間まで忘れ物ないかチェックやな。

『もうこんな時間か。出なあかんねんけど』

あっかん！いざ、出る言う時になったらいっつも忘れ物してる気しかせんねんな。
こういう時はなんも忘れてないから大丈夫や。
置き手紙も書いたし、これでおっけい！

『行ってきます！』

返事が帰ってくる事はないと分かりきっていても挨拶は、しっかりしなな。

そして彼女は行ってしまった。
彼女の持っている携帯は、零、即ち、彼女の父親から貰ったもの。
そしてどういう訳か、彼女を溺愛している。
わかるだろうか？《溺愛している》のである。
携帯に何も細工してないことの方がおかしい。
しっかり細工してあるのだ。
彼女の携帯には、喩え電源を完全に落としてしまっても、切れることの無いGPSが付いている。
恐ろしい事に彼女は、気付いていない。
それもそのはず、気づいていれば携帯を置いて言っているはずである。
置いて行ったとしてもまだGPSは、あるのだがそれは、使うことは無いだろうと零は思っている。
だが彼女は、零か機械に詳しい人に教えられなければ、自力で気付くことは出来ないからだ。
だが、今日会いに行く人達の中にいるでは無いか。
機械に詳しい物が、
はてさて14歳の男子にそれが見破られるのか否か。
楽しいな。