story 3 ページ4
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去年の秋。
初めてのマネージャー業に戸惑いを感じ
先輩達に迷惑をかけまくっていた。
『はぁ…今日も駄目だったな…』
そんな風に落ち込むのが日課になっていた。
それでも少しでも選手達のサポートができたら
と思いながら頑張っていた。
ある日、スコアブックの書き方を練習していると__
「あれ?矢崎、さん?」
練習後でお風呂上がりの御幸くんがいた。
クラスは違うし部活中も話したことはなかった。
『御幸くん、お疲れ様です』
私の真正面の椅子に座ってスコアブックを眺める。
「スコアの書き方?」
『うん。あと少しでコツ掴めそうなんだ』
私が書いているスコアブックを頬に手を付きながら
眺める御幸くん。
「__字、綺麗なんだな」
『へ?』
「矢崎さんの字。見やすいし俺好きだな〜」
ドクンと鼓動が高鳴ったのが自分で分かった。
『そ、…そうかな』
「書き方も上手いし、大丈夫だよ」
優しく笑う御幸くんの表情に私は胸の高まりを
抑えきれなかった。
御幸くんとは最低限のことしか話さないけど
それだけで充分だし…。
御幸くんの野球を見れるだけで
幸せだなって思う。
だから、この距離。今の状態で満足なんだ。
私は積極的になれないからしょうがないと
自分に言い聞かせた。
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まゆみ - 完結おめでとうございます!おつかれさまでした!番外編ぜひ見たいです(●´▽`●)付き合ったあとの話とか!楽しみにしております! (2020年6月24日 1時) (レス) id: fae32c4e01 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 素敵な作品をありがとうございます!!そして、完結もおめでとうございます!御幸、、カッコいいですね〜!是非、番外編・another story書いていただけたら嬉しいですっっ!!楽しみにいつでもお待ちしております! (2020年6月22日 20時) (レス) id: cb848ab619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こころ | 作成日時:2020年6月14日 15時