『俺にするのだよ。』『ちょ、真ちゃん抜け駆けすn『お前ら…轢くぞ。』

□18話□ ページ22

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宮「……Aは人を好きになった事
あんのかよっ。」

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突然立ち止まり、真っ直ぐ私を見た。


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A「んー、それがないんだよね…っ」


恋愛感情とかよく分からない。

けど、高尾くんや緑間くんの
真っ直ぐな言葉とか
清志の不器用な仕草とか
意識しだすと胸が高鳴るのは確か。


けど、好きとか…そんなの分からないのだ。


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宮「ふーん。
俺はさ、なんつーか……
あいつらのせーでAが
一人の女として、大事だって
気付いちまった。

……Aが誰かのものになるのは
耐えれねぇよ。」


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一瞬、物凄く清志の目が寂しそうに感じた。


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A「清志……」


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すると、大きな手が私の頭を撫でる。


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宮「Aがそんな顔すんなよ。
……今すぐに誰かのものになるんじゃねぇし
俺がAを惚れさせれば良いだけの
話なんだろ？
絶対惚れさせてやるよ。」


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そう言うとにかっと、笑う清志が居た。



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いつもこの笑顔が私の側にあって
私を支えてくれていた。


ぎゅっと握られた手を見ながら
いつの間にかこんなに男の子の手に
なってたんだね、
なんて私の目の前にある
大きな背中を見ながら考える。

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