『俺にするのだよ。』『ちょ、真ちゃん抜け駆けすn『お前ら…轢くぞ。』

□11話□ ページ15

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A「へっ//
みみ、緑間……くんっ//」


男の子と手を繋ぐのなんて
何年ぶりだろう…


最後に手を繋いだのは……


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確か、小学生の頃。
……清志が男の子からからかわれてる私を
助けてくれた時だったよね…。


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暫く、無言のまま手を引かれ歩いた。


(貴女)「ここ…は？」


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遊具などはないけど
どこにでもありそうな公園。

中に入ると隅にあるベンチに座った。


緑「……A先輩はっ……//」


いきなり名前を呼ばれて
緑間くんを見ると
顔が少し赤くなっていた。


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A「ん？…なに？」


顔を覗き込むと、いきなり緑間くんの
匂いに包まれた。


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A「……え……
ど、どう…したのっ？//」


抱き締められている事に気づいて
少し緑間くんの胸を押してみるが
そんな力で逃れることは出来なかった。


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緑「……高尾が好き…なのか？」


耳元で小さく響くその声は
とても弱々しかった。


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A「急にどうか…したの??」


訳が分からず、そう言うと


スッと腕から解放され
真っ直ぐな瞳が私を捕らえた。


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緑「Aは高尾が好きなのか、と
聞いているのだよっ//」


少し投げやりの様な
拗ねた緑間くんの顔。


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A「好き…？
んー、そんな風に考えた事ないかな…
大事な後輩だもん！」

私がそう言うと


緑「……なら良いのだよっ//」


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そう言って立ち上がる。


緑「……先に言っておく。
俺はAが好きっ、だ……!!」


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照れ隠しの様に眼鏡をカチっと上げた。

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A「ほぇっ…///」


急な告白におどおどとしていると
草影から怒った様な声と
笑い声が重なって聞こえてきた。

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