無個性の少年 ページ6
〜Aside〜
無個性君「僕、無個性で………それでもヒーローになりたくて………」
まさか、いきなり噂の無個性に会うとは思わなかったわ。(゜ロ゜)
しかも泣いてるし。(ToT)
八雲と解析者と話し合った結果、まずは怪しまれない程度に情報集めってことになった。
と言っても、元の世界と同じで、この世界には私達の戸籍はない状態だから、一般人ができることはできない状態なんだよね。
………まじで貯金してて良かった。
まあ、そんなこんなでもといた公園に一人で戻ってきたら、さあ驚き。
泣いている男の子がいますわ。
見た目的に中学生ぐらいかな？
………ちょっと話しかけてみようかな？
いや、別にちょっと心配だな〜とかそんなんじゃなくてね。
ただ純粋に何で泣いているのかな〜って思っただけでね？
A「どうかしたのかい？」
………うん、今思ったけど、これ下手したら八雲の時みたいにめんどくさいことに巻き込まれるとかそんな感じじゃないよね？(フラグの予感)
泣き虫君「ホエッ！？」
うん、急に話しかけてごめんね。
あと表示に地味に悪意があるのは何故か聞いて良いかな？
A「ああ、急に話しかけてすまないね。ただ、少々気になってね。」
泣き虫君「い、いえ………」←だから表示………
A「ふむ………お節介だとは思うが、なんの関係もない他者だからこそ言いやすいこともある。何かに悩んでいる、もしくは悲しいことがあったのならば、私が聞くこともできるが良いかい？まあ、無理にとは言わないが。」
泣き虫君「………僕、」
まあ、こんな感じで冒頭部分に戻るわけなんだけどね。
それにしても、【無個性】………確か解析者いわく差別対象になっているって言う【個性】を所持していない人種。
しかも【無個性】なのにヒーローになりたいか………なんか周りからすごく言われそう。
A「ふむ………【無個性】だけでも差別対象となると言うのに、ヒーローになりたいか………いくつか質問するが良いかい？」
無個性君「え、あ…はい。」
A「では、まず君はいつからヒーローになりたいんだい？」
無個性君「たぶん……物心ついたときからですね。」
A「そうなのかい。それは凄いことだ。個性がないからと周りから侮蔑の言葉を吐かれていたというのに、それでも君は諦めなかった。そのどんな状況にも折れない心は純粋に称賛ものだ。」
無個性君「でも、気持ちだけじゃ………」
A「おや、『気持ちだけあっても、どうにもならない』君はそう思うのかい？」
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作者名：小説ワンコ | 作成日時：2019年6月16日 22時
