２０話 ページ22
ソファに座っていると沢田くんとリボーンくん、それからとても美人な女性が現れた。
「戦闘はフゥ太くんに任せて、君はここにいなさい」
三階にあるシアターのステージ上のど真ん中。
ボロボロの引き分け幕の前に大きめのソファと複数個のクッションが置かれ、そこに私は骸さんと座っていた。
目の前では沢田くんとフゥ太くんが泥仕合を繰り広げている。
沢田くんはやっぱりダメダメだ。
子ども相手にあんなに苦戦して。
「みんなフゥ太の味方だぞ。安心して帰ってこいよ」
「……ツナ兄……」
沢田くんが声をかけた瞬間、フゥ太くんは頭を押さえて苦しんだ。
それから間もなく、沢田くんの名を呼んで武器を手放して倒れ込んだ。
何をしたのだろう。
「おや、どこに行くつもりです？」
「え……」
なぜか立ち上がっていた私は、六道さんにそう声を掛けられて自分が立っていたことに気が付いた。
「フゥ太くんを、助けに行かなきゃと思って……」
なんで私が。
味方だから？
しかし六道さんの命令にそんなものなかった。
まだ幼い子が倒れているのを放置しておけなかった？
そんなことを気にする人間だったか？
「面白いことを言いますね。君は僕に従ってさえいればいい」
私をソファに座り直させて、逆に六道さんは立ち上がった。
「僕は少し向こうで戯れてきますが、君はここで座っていなさい。誰の妄言にも耳を貸さないように」
小さく頷き、私は六道さんを見送った。
沢田くん、どうして何もない床で転がり回ってるんだろう。
あ、リボーンくんが沢田くんのこと殴った。
痛そうだけれど、もう見慣れてしまった。
毒蛇の群れ。
噛まれたら沢田くん、死んじゃうのかな。
嫌だけど、座ってろって言われてるし。
仕方ないよね。
獄寺くんとヒバリさんだ。
ヒバリさん無事だったんだ。
ボロボロだけど。
獄寺くんが私を指さして何か言ってるきがするけれど、何も聞こえないや。
どうして骸さんは自分のこめかみに銃突きつけてるんだろう。
大きな発砲音がした。
深い眠りから覚ますように頭の中に銃声が響いたような錯覚。
はっとしたのもつかの間、ぐわりと歪む視界が九十度回転した。
力が抜けてソファに倒れ込んだことを理解した時には私は目を閉じていた。
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小学7年生(プロフ) - 雛。さん» 雛。様、コメントありがとうございます！そのコメントが嬉しいです〜！！ちまちま更新しますので今後ともよろしくお願いします！ (2021年12月8日 18時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
雛。(プロフ) - 加筆嬉しいです。ありがとうございます (2021年12月8日 8時) (レス) @page11 id: 9ec0000aae (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - 弥冬さん» ありがとうございます！ これからもニヤニヤしながら読んでいただけるよう頑張ります！！ (2020年4月14日 14時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - 霧菜☆紗理屋さん» そう言って頂けて本当に嬉しいです！ これからも読んでくださると嬉しいです！！ (2020年4月14日 14時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
弥冬(プロフ) - 面白くてニヤニヤが止まりません！応援してます (2020年4月14日 0時) (レス) id: 0c4007c939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学７年生 | 作成日時：2020年4月13日 11時
