１７話 ページ19
「フゥ太くん、沢田綱吉に会いたくはありませんか？ 別れを告げる機会を上げましょう」
Ｍ・Ｍと呼ばれた女の子、バーズと呼ばれたヒヨコを肩に乗せた四十代くらいの男性、不気味な双子の殺し屋……。
その人たちがやられたという情報はすぐに私たちの耳にも届いた。
たった今、六道骸……さんに聞かされた。
敵に敬称を付けるというのはどうかと自分でも思うが、どうにも呼び捨てにできないオーラがあるというか、ヒバリさんの呼び名が�牘誠��瓩任呂覆��爛劵丱蠅気鶚瓩任△襪里汎韻犬茲Δ粉兇犬箸いΔ�。
誰に向けてか分からない言い訳をしてから我に返る。
「フ、フゥ太くんは皆のところに帰るんです。お別れを告げる機会なんて必要ありません」
体をフゥ太くんと六道さんの間に割り込ませる。
ヒバリさんをあんな目に合わせた相手だ。
怖くないといえば嘘になるが、フゥ太くんを守れるのは私だけ。
私が頑張らなくてはいけない。
「僕、行ってくるよ」
悲しそうに表情を曇らせて制服を引っ張るフゥ太くん。
心から望んでいるのではない。
酷いことをしてしまったという罪悪感からこの決断に至っているのを私は知っている。
「クフフ、どちらに付くのがより良いのかこの子は分かっているようですね」
「フゥ太くん……」
扉前で「また後でね」と手を振るフゥ太くんに手を振り返す気力など私にはなかった。
「そうそう、これ」
一人戻ってきた骸さんは私の目の前にコトリと何かを置いた。
手が離れて全貌が見えると、それが私のスマートフォンであることが分かった。
「君が寝ている間に少々いじらせて貰いましたが、もう必要ないので返します」
「な、何を！」
顔写真の悪用。
キャッシュレス決済。
変なサイトへの登録。
数えだしたらキリがないくらいこの万能機器は色んなことができてしまう。
一体何をしたのだろうか。
「君の考えているようなことはしていませんよ」
言い残し、口元に手を当てくつくつと喉を鳴らしながら部屋を後にする六道さん。
信用ならず急いで確認すると大量のメッセージが届いていた。
両親はもちろん、沢田くん、獄寺くん、山本くん、京子ちゃんに花ちゃん、他校であるハルちゃんからも。
――六道さんはフゥ太くんを沢田くんに会わせようとしていた。
つまり、沢田くんはこの施設にいる可能性が高い。
両親よりも先にクラスメイトに連絡しようとする私はきっと不義理と言われるのだろう。
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小学7年生(プロフ) - 雛。さん» 雛。様、コメントありがとうございます！そのコメントが嬉しいです〜！！ちまちま更新しますので今後ともよろしくお願いします！ (2021年12月8日 18時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
雛。(プロフ) - 加筆嬉しいです。ありがとうございます (2021年12月8日 8時) (レス) @page11 id: 9ec0000aae (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - 弥冬さん» ありがとうございます！ これからもニヤニヤしながら読んでいただけるよう頑張ります！！ (2020年4月14日 14時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - 霧菜☆紗理屋さん» そう言って頂けて本当に嬉しいです！ これからも読んでくださると嬉しいです！！ (2020年4月14日 14時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
弥冬(プロフ) - 面白くてニヤニヤが止まりません！応援してます (2020年4月14日 0時) (レス) id: 0c4007c939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学７年生 | 作成日時：2020年4月13日 11時
