１６話 ページ18
【？視点】
焦げた制服と血塗れの千種。
爆発に巻き込まれた痕だ。
どうやら三位の獄寺隼人は当たりだったらしい。
思わず口角が上がる。
少女の鞄に入っていた、小村Aと書かれた生徒手帳を思い出す。
彼女といい三位といい、千種は運がいい。
血の匂いに反応して千種に噛み付こうとする犬を制止させる。
「ボンゴレについて何もつかまず千種が手ぶらで帰ってくるはずがない。目を覚ますまで待ちましょう」
目覚めるのは遅くても構わない。
こちらには彼女がいるのだから。
＊ ＊ ＊
【A視点】
「学校で会って以来だね」
ヒバリさんを守れなかった私はまた気を失っていたらしく、目が覚めると彼の姿は見えなくなっていた。
まさかあのまま……と嫌な予感が過ぎったが、この少年、フゥ太くんがどこかに連れてかれていたけど無事だと教えてくれた。
それからオッドアイの人の名前が“六道骸”ということも。
「あの後ツナ兄に会えたんだ。ありがとう」
進級する前の中学一年生の時、学校に迷い込んでいたフゥ太くんは沢田くんのこと探していた。
あの時沢田くんのクラスは体育の授業の前で、別クラスだった私が案内した時は会えたかどうか分からなかった。
そうか、会えたなら良かった。
「フゥ太くん、一緒に逃げよう」
そう持ちかけたはいいものの、私自身がまだ自由には動けない。
まだ幼いこの子を守るにはせめて万全の状態になってからでないと。
承諾の返事が返ってくると信じきっていた私は、あとどれくらいで動けるようになるか、作戦はどうするかを考え始めていた。
「……駄目だよ。僕もう、ツナ兄たちの所へは帰れない」
しかし、私の予想は外れた。
力なく首を振ったフゥ太くんになぜと問うと「酷いことしちゃったから」と。
こんな小さい子に罪があるわけがない。
「大丈夫だよ、何をしちゃったのかは分からないけど沢田くんなら許してくれる。私も一緒に謝るし。ね？」
戸惑った様子のフゥ太くんはその腕に抱えた大きな本を落としてしまった。
私が寝ている間に事態は悪い方へと進んでいるようで、前に見た時よりも増えた六道骸さんの仲間がその音に反応してこちらを見た。
せめて鞄が取れればこちらの情報を送れるのに。
視線からフゥ太くんを守るように彼のことを抱き締めた。
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小学7年生(プロフ) - 雛。さん» 雛。様、コメントありがとうございます！そのコメントが嬉しいです〜！！ちまちま更新しますので今後ともよろしくお願いします！ (2021年12月8日 18時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
雛。(プロフ) - 加筆嬉しいです。ありがとうございます (2021年12月8日 8時) (レス) @page11 id: 9ec0000aae (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - 弥冬さん» ありがとうございます！ これからもニヤニヤしながら読んでいただけるよう頑張ります！！ (2020年4月14日 14時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - 霧菜☆紗理屋さん» そう言って頂けて本当に嬉しいです！ これからも読んでくださると嬉しいです！！ (2020年4月14日 14時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
弥冬(プロフ) - 面白くてニヤニヤが止まりません！応援してます (2020年4月14日 0時) (レス) id: 0c4007c939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学７年生 | 作成日時：2020年4月13日 11時
