513話 気が変になる ページ19
氷室「…分かってるよ
分かってるよ そんな事は
ずっとアイツの才能に嫉妬してきたんだからな」
紫原「……」
氷室「なのに俺が喉から手が出る程欲してるものを持ってるお前があっさり勝負を投げ捨てようとしている…」
ポタッ
紫原の頬に雫が落ちて来た
紫原「！」
氷室「怒りで気が変になるぜ 良い加減…」
その顔には涙と汗が入り混じっていた
紫原「うわぁ 引くわぁ…
そういうの心底ウザい
てかあり得ないわ 泣くとか
何となく気づいてはいたけどここまでとは思ってなかったよ
つーか初めてだよ ウザ過ぎて逆にスゲェと思うのは…」
氷室「！」
紫原「しょうがないから最後までコートには居てやるよ」
そう言うとゆっくりと立ち上がった
呆気に取られたような顔をする氷室の手も離れた
紫原「雅子ちん」
荒木「監督と呼べつってんだろうが！」
紫原「ヘアゴム１個くんない？」
・
ブーーーーーッ
タイムアウトが終わり、試合が再開される
日向「何か揉めてたけど大丈夫か？」
貴方「むしろ逆ですよ…
あんな紫原くん 久しぶり…いや、始めて見る…」
黒子「そうですね
今までで１番ヤバそうです」
紫原は髪を後ろに縛り、気合が入っていた
伊月「確かにヤバそうだが…」
日向(違う意味でこっちもな
ゾーンは消耗も半端無い
最後まで持つか？)
火神の後ろ姿を見て心配した
ゴール下に向かっていく紫原に話しかける黒子
黒子「タイムアウト中見てましたけど
正直諦めたんじゃ無いかと思ってました」
紫原「うん そうしようと思ったけど止めた
やっぱ捻り潰すわ」
貴方・黒子「……」
紫原「面倒くさくなりそうで嫌だけど負けるのはもっと嫌なの」
黒子「良かった
けど負けるの嫌なのは僕達も同じですから」
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宝石姫(プロフ) - 美衣さん» ご報告ありがとうございます！すぐに訂正しておきます (2021年9月15日 12時) (
レス) id: 73f8520bdd (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - 失礼します。522話で｢飛べない｣が｢食べない｣になってました。 (2021年9月14日 22時) (携帯から) (レス) id: d78a964f1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宝石姫
| 作者ホームページ：http://krarebo2/kazama-hirot
作成日時：2020年11月27日 15時
