もう1冊の友人帳 (ページ6)

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貴方「貴志…っ」

夏目「大丈夫だ…っ」

2人はくっついて祠の方を見る
ドカァァァァァンッ
祠の中から何かが飛び出して来た

夏目・貴方「「！？」」

2人が見た祠の中には三毛の招き猫がいた

貴方「え…？」

夏目「プッ(笑」

ドカァァァァァンッ
笑いかけた夏目達の前で祠が爆破した
そして何かが飛び出し、黒い影が見えて来た
現れたのは三毛猫のまん丸な猫だった

ニャンコ「人の癖に私を見て動じないとは生意気な」

夏目・貴方「「！！」」

白い毛玉のような猫は2人の前に着地した

貴方・夏目「「……」」

ニャンコ「何か言え」

夏目「慣れているんでね」

ニャンコ「フンッ太々しい奴め
…おや？」

2人の顔を見て首を傾げた

貴方・夏目「「？」」

ニャンコ「お前達夏目レイコと水樹綾子じゃないか？」

貴方・夏目「「！！」」

・

妖『捕まえたぞレイコ！綾子！』

・

貴方・夏目「「綾子/レイコ…」」

ニャンコ「何だ？違うのか？」

貴方「夏目レイコと水樹綾子は私達の祖母の名前よ」

ニャンコ「祖母？何だお前達はレイコと綾子の孫か？
なるほどよく見ればお前は男だ
それにお前も綾子よりも大人しそうだな」

夏目「よく見なくても男だよ」

ニャンコ「人間と違ってな我々は性別などはさほど頓着せんのだ」

貴方「おばあちゃん達を知ってるの？」

ニャンコ「あぁ 2人はこの近くに住んでいてな
それはそれは美しい人間達だった
そしてお前達のように妖ものを見る事が出来た
だが周りの人間には見えない
誰もレイコと綾子の事が理解出来なかった
レイコと綾子はいつも２人だったいつもいつも２人きりだった」

夏目「２人…」

ニャンコ「そこで…」

貴方・夏目「「？」」

ニャンコ「レイコと綾子は妖ものを相手にし始めた
友人帳を知っているかい？」

夏目「友人帳…？」

貴方「そういえばそんな物あったわね…確か遺品の中に…」

ビュゥゥゥゥゥゥッ
いきなり強い風が吹き始めた
風が止み、目を開けるとニャンコは姿を消していた

夏目「消えた…」

貴方「何だったの…」

夏目「…A 帰ろう(微笑」

貴方「！えぇ」

２人は手を繋いで家へと向かった