もう1冊の友人帳 (ページ5)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:79,387 hit

・ページ5

～幼少期～

おばさん『あら貴志くん Aちゃん
お皿は4枚で良いのよ』

幼貴方『え？でも…』

幼夏目『そこにいるお客さんの分…』

おじさんとおばさんの側にはA達に手を振る白い着物の女がいた

おばさん『あの子達また今日変な事言ったのよ』

おじさん『気を引きたいんだよ寂しいのさ』

おばさん『そうなのかしら…なんだか気味が悪いわ…』

幼夏目・幼貴方『『……』』

・

幼夏目『ほらあそこだよ』

おじさん『何処に？』

貴方『あそこの生花の側』

おばさん『何もいないわよ？貴志くん Aちゃん』

A達にはハッキリ見えていた白く半透明なお化け

幼夏目『いるよ！よく見てよ！』

幼貴方『こっち見てるのに…』

おじさん・おばさん『『……』』

幼夏目『いるってば！』

幼貴方『本当なのに…』

おばさん『ごめんね見えないわ…』

～回想終了～

・

夏目「うわっ！」

貴方「キャァッ」

2人は縄のようなものに足を取られ、前に倒れる
ドサッ夏目はAを抱きしめるように転んだ

夏目「イテテテテッ」

貴方「貴志大丈夫！？」

夏目「あぁ Aは？」

貴方「私も大丈夫
ありがとう助けてくれて(微笑」

夏目「あぁ(微笑」

貴方「！貴史あれ…」

Aの指差す先には千切れた紐

貴方「ねぇこれってまさか…」

『おぉぉぉぉぉ…』

何処からか呻き声のようなものが聞こえて来た

夏目・貴方「「！？」」

『破れた我を封じし結界が破れたぞ！』

夏目「結界？」

貴方「…っ大変！」

紐を結び直そうとしようと紐を手に取る

夏目「どうしよう…っ」

ガタガタガタッ
建っていた祠が揺れ始めた

貴方「……っ」

夏目「A！」

ギュッ
夏目は怯えるAを抱きしめた
祠の中からは呻き声が聞こえてきて黒い気のようなものが出てくる