もう1冊の友人帳 (ページ29)

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妖「参りました」

グググッ
首を締める力はどんどん強くなっていく

ニャンコ先生「夏目ー！Aー！」

ボンッガブッ
元の姿に戻り、妖の腕に噛み付いた
その事によりAと夏目の体は空へと投げられた

夏目「A！」

貴方「えぇ！」

ビリッ
友人帳から２枚の紙を破き、口にくわえた
その間に斑が飛んできてA達を背に乗せた
パンッと同時に手を叩いた

貴方・夏目「「ススギ露神名を返そう」」

フゥゥゥゥッ
息を吐いて２人に名前を返した
ススギは額に名前が入ると消えて行った
露神の額にも名前が吸い込まれていった
斑はA達を背に乗せたまま地面に降りると脳に映像が脳裏に浮かんできた

・

～回想～

レイコ『聞いてるの？露神』

露神『聞いてるよレイコ綾子』

その時の露神はレイコや綾子と同じくらいの背だった

綾子『いつまでも供物は続かないわよ側に今日だって桃１つ無いじゃない』

露神『あぁそうだね』

レイコ『人はとても現金で白状よ』

綾子『力があるうちにもっと良い住処を探した方がいいわ』

露神『ありがとうレイコ綾子
けど一度愛されてしまえば愛してしまえばもう忘れる事など出来ないんだよ』

～終了～

・

貴方・夏目「「………」」

ニャンコ先生「A！夏目！」

バタッ
名前を呼ばれたすぐ後に２人は背から落ちて気を失った

・

～夕方～

袋を持って露神の祠へと向かっていた

ニャンコ先生「もう歩いて大丈夫なのか？」

貴方「あのススギって妖は影を伝って村へ降りて残飯を貰う代わりにその家の皿を洗って帰るんだって」

ニャンコ先生「何だ調べたのか」

夏目「今じゃ街は夜でも明るいしもう会う事は無いかもな」

ニャンコ先生「山には仲間もいる人間なんかと縁が切れてアイツもせいせいしてるさ」

夏目「そうかな？」

貴方「それだったら良いわね…」

夏目「そうだな」