荒れ放題 ページ38
in並中
ﾋﾊﾞｰﾄﾞ「ﾐｰﾄﾞﾘﾀﾅｰﾋﾞｸｰ ﾅﾐﾓﾘﾉｰ」
雲雀「……」
ヒバードは雲雀の肩にとまった
雲雀「ん？」
気配を感じ、門の方を見下ろした
そこには山本とマントを着たAがいた
雲雀「A？」
・
・
in野球部室前
山本とAは部室に訪れた
【野球部】と書かれた板は傾いていた
山本はその板を無言で直した
そしてガラッと扉を開けた
中はゴミやバット、ボールなどが至るところに転がっていた
山本「荒れてるって噂は本当みたいだな」
貴方「そうね…」
山本はしゃがみ込み、床に落ちていたシーツを手に取った
山本「明日が予選の日だってのに誰も出てきてねぇし…
仲は荒れ放題か…」
貴方「武…」
Aは床に置かれていた額縁に気づいた
貴方「武 これ…」
額縁を手に取り、山本に見せた
山本はAの隣にしゃがみ、袖で表面を拭いた
山本「！！」
貴方「(微笑」
山本「地区大会三連覇！ 3年の時らしいな」
貴方「そうみたいね」
山本「“仲間の為に全力を尽くせ！”か…
！！」
ふと幻騎士に負けた時の事を思い出した
山本(俺はあの時…)
貴方「ねぇ武 ここ片付けない？」
山本「え？」
貴方「一緒に ね？(微笑」
山本「そうだな！」
2人は部室内の掃除に取り掛かった
山本「にしてもゴミだらけだな」
貴方「そうね(苦笑」
スッ
山本の前に誰かが立った
山本「わぁっ！」
雲雀「何してるの？」
山本「雲雀！」
貴方「あっ 恭弥！」
雲雀「A久しぶりだね 元気そうで良かった
山本武 勝手に校内を荒らすと風紀委員として黙ってられないよ」
山本に向かってトンファーを構えた
山本「ま、待った！」
貴方「恭弥 それは勘違いだから
私達 荒らしてるんじゃ無くて片付けてるんだから」
雲雀「ん？」
中を見るとバッドやグローブ、ボールなどが綺麗に片付けられていた
雲雀「A じゃあまたね」
貴方「えぇ」
雲雀は部室を出て行った
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作者名：宝石姫
| 作者ホームページ：http://onegaimymerodyi
作成日時：2020年6月19日 18時
