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「それで、京都はどうだったっすか?」
荷物の整理を終わらせると、こーちゃんが氷が溶けてしまったコップに氷を入れ直して麦茶を注いで持ってきてくれた。
「そうだね。昔、修学旅行で行ったきりだったけどいいね、京都って」
実はここ5日間、僕は京都に旅行に行っていた。
本当は皆で行きたかったのだけれど、皆が「お姉ちゃんだけで行ってきて」と言うものだから、最初は新手のいじめかなとか思っちゃったけど、どうやら皆の配慮だったようなので行ってきた。
本来は7泊8日の予定だったけど、一人旅っていうのはやっぱり寂しいもので…
「でも、やっぱり一人で行くのより、皆で行った方が楽しかったかもなぁ」
「じゃあ、今度は皆で行こうよ」
「ああ、そうだな」
「皆で行くの?楽しみっ…」
そんな会話をしていると、ドアが開いて「団長さーん」と声がした。
彼らは知らないだろうけど僕は全員顔を知っている彼らがぞろぞろと入ってくる。
そして、
「あ、シンちゃんだ。久しぶり〜」
「……げっ、」
赤いジャージを着た、見た目いかにもひょろひょろそうな彼を指差すと嫌そうな顔された。解せぬ。
「あれ?おね……姉さんとシンタローくんって知り合い?」
「うん、一応ね」
「お前の弟たちってこいつらだったのか……」
シンタローがとっても嫌そうな顔をするので後でシバこうと思う。異議は受け付けない((
「あれあれ〜ご主人にも知り合いと呼べる人がいたんですね」
「うるせぇよ」
「え、何々?シンちゃん、喋る美少女アプリか何か入れてんの?」
「ちげぇよっ、こいつはエネって言って俺のPCに勝手に……」
本当は知ってるけど説明させるところ、ポケ○ンクオリティでいいでしょ、僕。
シンタローのケータイの画面を覗き見ると、昔、あっちの世界で見ていた青い電脳少女がそのかわいらしい顔で僕を見ていた。
「え……貴方、」
そう言うのも無理はない。
何ていったって、2年前のあの時、僕を助けてくれたのは彼女のはずなのだから。
「…ええっと、初めまして。エネちゃん?」
「……あ、初めまして」
初対面を装って挨拶したあと、僕は小さく「あの時はありがとう」と呟いた。
彼女のスカイブルーの瞳が大きく見開かれていたので聞こえたのだろう。
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なえ - めっちゃ面白いです!まだ書けるのなら、ゆっくりでも良いので更新お願いしますm(._.)m (2021年3月7日 3時) (レス) id: 7bd6f37d2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - え、これ終わりなんですか? (2020年4月4日 17時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
桃猫&黒猫 - Ibとクロエのレクエイムは分かりました(`・ω・´)キリッ (2017年12月1日 0時) (レス) id: 16628b168c (このIDを非表示/違反報告)
こはる@歌い手好き(プロフ) - ああ………いいところで終わってしまった…………続きめっちゃ楽しみなんですけどこれ続くんですか………? (2017年1月27日 18時) (レス) id: 595e2aacaf (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 110話のはやっぱりホラーゲームのだったんですね!ホラーゲームは面白いですよね!!更新楽しみにまってますね!!! (2017年1月5日 13時) (レス) id: 9a23c11e2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜音 | 作成日時:2014年5月4日 17時