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「つまり――二人は僕が帰ってきたのに気がついて、我先に、と出迎えに行こうとしてぶつかって、修哉がつぼみの腕を引っ張って、転んで、押し倒した形になったと」
終始、僕が疑いの目を向けながら見ていた所為だろうか。
二人は少し半泣き状態である。
「まあまあ、お姉ちゃん。それくらいにしておいてあげて欲しいっす。二人の身の潔白の証人ならここにいっぱいいるっすから」
ぽんぽん、とこーちゃんが僕の頭を撫でてくれた。
ちくしょう、それは僕の特権だぞ。撫でるな、撫でさせろ((
「私も見てたよ。カノとキドが転ぶの」
マリーがお茶を持ってきてくれながら話す。
「そっか。マリーとこーちゃんが言うなら信じようかな」
マリーとこーちゃんの頭をなでなですると、こーちゃんは少し照れくさそうに笑い、マリーは嬉しそうに目を細める。
こいつらかわいい。くそかわいい。セトマリ天使。
セトマリ撫でながら和んでいると、
「二人ばっかりずるいよ、折角5日ぶりに会えたのに〜」
「ね、姉さんがいなくて、そ、その、寂しかったから……」
僕の服の裾を引っ張って、拗ねた顔で上目遣いに見てくる修哉と
ほっぺを赤くしてもじもじとした様子で「構って欲しい」と言えないつぼみ。
やっぱり家が一番良い。さっきのでご飯3杯はいけそうな気がする←
「勿論、僕も皆と会えなくて寂しかったから早く帰ってきたんだけどっ」
修哉とつぼみの腕を引っ張って抱き寄せる。
すると、修哉はえへへと笑ってギュッと抱きついて来た。
つぼみもまた口元を緩めて控えめに抱きつく。
かわいい、かわいいかわいい。何でうちの子たちこんなにかわいいんだろうか。
思わず顔がにやける←
そろそろ本当におまわりさん来そうで怖いなぁ((
「ふふっ、二人とも本当にAが好きなんだねっ。私も好きだよ」
僕の両手が塞がっているのでマリーが正面から抱きついてくる。
白くて小さくてもこもこなロリが抱きついてくるううぅぅ…!!!
両手に花、どころか、三方向から花ですわ、これ。
そして、僕にトドメを刺すかのようにこーちゃんが後ろから抱きついてくる。
「俺もっすよ」
…ここは天国か。花畑が見えた、ヤバい。
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なえ - めっちゃ面白いです!まだ書けるのなら、ゆっくりでも良いので更新お願いしますm(._.)m (2021年3月7日 3時) (レス) id: 7bd6f37d2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - え、これ終わりなんですか? (2020年4月4日 17時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
桃猫&黒猫 - Ibとクロエのレクエイムは分かりました(`・ω・´)キリッ (2017年12月1日 0時) (レス) id: 16628b168c (このIDを非表示/違反報告)
こはる@歌い手好き(プロフ) - ああ………いいところで終わってしまった…………続きめっちゃ楽しみなんですけどこれ続くんですか………? (2017年1月27日 18時) (レス) id: 595e2aacaf (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 110話のはやっぱりホラーゲームのだったんですね!ホラーゲームは面白いですよね!!更新楽しみにまってますね!!! (2017年1月5日 13時) (レス) id: 9a23c11e2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜音 | 作成日時:2014年5月4日 17時