◎心霊スポット 和side ページ3
仕事だから…
嫌だったけど、行くしかなかった。
心霊スポット巡り。
樹海に深夜の病院、学校…
場所によっては、俺1人でカメラ持って行かされたり…
ロケ中は必死に平常心を保ってたけど、夜家に帰ってからがダメだった。
寝ようとしても小さな物音に過剰に反応して。
怖くて怖くて、ロケに行った日の夜は子供みたいに布団を被って一夜を過ごした。
潤「おはよ。あれ、寝不足？」
和「はよう…んー…ちょっとね。」
朝リビングに降りると、潤くんが心配そうにコーヒーを持って来てくれた。
言えない…よな…
オバケが怖くて寝れなかったなんて。
でもこの日の夜も、やっぱり寝れそうになかったから。
何だか重たい身体を起こして、大野さんの部屋を覗いた。
智「お、どうした？」
和「うん…」
大野さんは絵を描いていて、俺を見るとニッコリ笑った。
智「ベッド座りな？ちょっと待ってね、手洗ってくる。」
和「おれも、行く…」
智「ん？すぐ戻ってくるよ。」
和「うん…行く…」
ひと時も離れたくないんだ。
怖くて仕方ないから…
一緒に洗面所に行って。
また部屋に戻って来た。
一緒にいる事で安心したのか、知らないうちに限外だったのか。
大野さんの部屋のドアが閉まったのと同時に、フワッと足から力が抜ける。
智「おっと…」
和「ごめん…」
智「身体熱いね。熱ある？」
咄嗟に俺を支えてくれた大野さんは、俺をベッドに優しく寝かせてくれた。
熱…なのか。
身体が重たいのは、熱のせい…？
智「ここで寝ていいよ。他に辛いところは？」
和「お、のさ…」
智「どうしたの。大丈夫だよ。」
布団から手を伸ばせば、ギュッと握ってくれる。
俺が眠れるように、身体をトントン叩いてくれるんだけど。
あの日のロケが蘇って眠れない。
和「あのね…心霊、スポット…ロケで、…」
頑張って話そうとしたけど、最後まで話しきる前に涙が零れた。
本当に怖かったんだ…
和「っ、こわ、くて…寝られなっ…」
智「そっかそっか…俺が一緒にいるからね。」
和「んっ、」
泣きじゃくる俺を、大野さんは強く強く抱き締めてくれた。
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コトブキ(プロフ) - 風月さんの作品が大好きです。ニノを看病するメンバーとか最高ですし、それぞれの口調もそのまますぎて凄すぎます！これからも楽しみにしています！ (2016年3月28日 23時) (
レス) id: f06fc67b56 (このIDを非表示/違反報告)
さほ - 何度かリクエストを書いていただいたことがあり、とても嬉しかったです！次回作、まさに私が読みたいような内容なのでとても楽しみです！ (2016年3月24日 20時) (レス) id: 4b660b39fb (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - リクエスト書いてくれてありがとうございました！今までも先輩ネタ出てきて嬉しかったので次回作すごく楽しみです！！Part14まで多くのリクエストお疲れ様でした！ (2016年3月22日 23時) (レス) id: 3f0999aec9 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - リクエスト書いてくださってありがとうございました！！大好きな作品のひとつになりました(^^)/ (2016年3月22日 14時) (レス) id: f906ffe324 (このIDを非表示/違反報告)
わんこ(プロフ) - 更新ありがとうございます(._.) これからも楽しみにしています^ ^ 自分のペースで、頑張ってください！ (2016年3月21日 12時) (レス) id: 9c56f82f34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風月
| 作成日時：2015年8月31日 22時
