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無題86 ページ43

冠をつけるAの姿が浮かんだ。


『どう?どう?』


私の周りをくるくるとまわり、きっと子供のようにはしゃぐだろう。


ミザ「ふっ、皆考えることは一緒か」


ヒナミ「ですね。どの花束も薄紫色」


真戸「当たり前だ。あの人にぴったりだからな」



Aは今、私達のこと見てるだろうか。


Aの人生は無題なんかじゃない。
たくさんの人がAを思っている。

題名をつけるのは失礼だから、やめておく。
でも少なからず、ここにいる人達はAを忘れない。

Aは無題なんて似合わない。


宇井「はー、やっぱ好きだなー」


カネキ「私の事は忘れて…でしたっけ」


トーカ「その上結婚したら呪うって、どーしろってんだか」


ヒナミ「Aさんならやるね」


宇井「…なんで知ってんの?」


トーカ「あの人が」


ラビットが見る方向には、丈さんが無表情で立っている。


宇井「たーけーさーん…」


平子「…愛されてるな、宇井」


夕乍「ヒューヒュー」


宇井「はあ…」


私が項垂れていると、誰かの携帯が鳴った。


カネキ「はい…はい」


佐々木か。
みんな、和んでいた空気が一気に緊迫する。

そう、今はあの化物はすこし活動を抑えているが、いつ本格的に動くかわからない。
今日も坂を下ったところにある車の中には、タルヒがある。


カネキ「……わかりました」


佐々木は朗報を聞けなかったようだ。
顔が暗い。


トーカ「何?」


カネキ「貴未さんがすぐに本局に戻って欲しいそうです」


夕乍「あれが動くの?」


カネキ「少し兆候が出てきたみたいで」


アヤト「チッ、行くか」


バタバタと坂を下っていく皆。


私も行かないと行けないのはわかるけど、まだ話したいことはたくさんある。

でも、ここでサボったらAが怒るだろう。
それは勘弁だ。


宇井「また来るね」


最後に私はそれだけを残して、車に向かった。

終わりですよーーーーーー!!!→←無題85



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アイリ - 更新お待ちしておりました! (2018年4月10日 8時) (レス) id: f779a5fce5 (このIDを非表示/違反報告)
バニラ(プロフ) - すごく宇井さんに会いたいっていう夢主と、夢主に会いたいっていう宇井さんの気持ちが切ないです・・・!続き、楽しみにしてます! (2018年1月5日 22時) (レス) id: 0c2606bdd5 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - わわー!続編があります!!宇井さんかっこいい....宇井さんが出てくる度にドキドキします!更新頑張ってください!!ι(`v´)/ (2017年10月19日 22時) (レス) id: 242ab48235 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐面少女 | 作成日時:2017年10月13日 21時

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