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無題65 ページ22

「う、宇井特等!」
 

「きけんです!!」


宇井「A……!?」


コオリは、私の目を見て腕を離した。
そして、赫子を見て後ずさりをした。

やっぱり、喰種は嫌いなんだよ、コオリは。

私は足元のタルヒを拾い上げた。


A「懐かしい…」


もうあげたのは何年前なのか。
手に持つと、何となく当時の感覚を思い出す。

とにかく、これで今は宇井特等として私を倒すことはできない。
他はきっと、クインケをへし折る事はできる。


私は赫子をバネの代わりにして、ナキ達の方へ向かった。

小さくなっていくコオリを見ると、目には涙を貯めていた。


◇◆◇


A「これでいい?」


タタラ「ああ」


お礼もなしか。
ゴロゴロと捜査官の遺体を足元に転がした。
かなりの数をとれた物だ。

中には、かつての班員がいた。
瞼を閉じさせる、それが私ができる唯一の死者への行為。
私はこれから、非人道的な行為に手を貸す。

足元にある遺体を人と見なす事はなくなる。


嘉納「お疲れ様。これだけあればカネキくんが作れそうだよ」


ニコニコと笑う嘉納。
何となく優しそうな爺さんだが、やってることはめちゃくちゃだ。

なんたって、喰種を作るんだから。


昔、あんていくであったあの少年は嘉納によって喰種にされたらしい。
悲劇の主人公すぎる。


A「ちなみに、クインクス?とやらが誰かはわからんよ」


嘉納「こっちが調査済みさ。さて、どこにいるかな」


死体の山を掘り始めた。
私らの仕事は今日は終わりだろう。

私はずっと手にしているタルヒを眺めた。
とっさに持ってきたはいいけど、これないと困るだろう。

さて、どうしたものか。

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アイリ - 更新お待ちしておりました! (2018年4月10日 8時) (レス) id: f779a5fce5 (このIDを非表示/違反報告)
バニラ(プロフ) - すごく宇井さんに会いたいっていう夢主と、夢主に会いたいっていう宇井さんの気持ちが切ないです・・・!続き、楽しみにしてます! (2018年1月5日 22時) (レス) id: 0c2606bdd5 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - わわー!続編があります!!宇井さんかっこいい....宇井さんが出てくる度にドキドキします!更新頑張ってください!!ι(`v´)/ (2017年10月19日 22時) (レス) id: 242ab48235 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐面少女 | 作成日時:2017年10月13日 21時

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