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無題63 ページ20

A「ナキ、来たよ」


ナキ「嘘つけどこだよ」


首都高のすぐ横のビルの屋上で、私達は待ち構えていた。

白スーツの頭、ナキは嘘はトロい人の始まりだとか叫んでる。
きっと、泥棒の始まりって言いたいんだろう。


A「ほらあそこ」


ナキ「ああん!?」


ホオグロ「アニキ、見てる方向逆」


承正がナキの体を反転させた。
ようやくわかってくれたようだ。

ナキの目の色が変わっていく。


ナキ「お前らぁ!!準備はいいかぁ!?」


男たちの雄叫びが夜の東京郊外に響きわたった。

白スーツと行動にをともにするのは初めて。
一体どんな戦い方をするのか。

聞いた話だと、無計画が多いらしいが、それが本当ならば白スーツなんてすぐに壊滅するはず。


ナキ「まず、右の奴らがドワーッて驚かして、左側から襲え!」


A「まじかよ」


「「おっす、兄貴!!」」


A「いやいいのかよ」


私のツッコミも華麗にスルーされ、本当に右から襲いに行ってしまった。

これで良くやってこれた物だ。


ホオグロ「ほんとに暴れない?」


A「うん、見てる」


最後の一人が道路に飛んだ。
輸送車と護衛車からは捜査官が飛び降りできて、大乱闘。

護衛車からはニ等クラスが多い。
こりゃ、白スーツが優勢か。

でも援護が来るのも時間の問題。

耳を澄ませる。
まだ車の音はしない。


「ギャッ」


アオギリ側も下っ端はどんどんとやられていく。
そりゃそうか、赫子が小さいから。

満足に食事を取らせてもらっていないのだろう。


段々と白いコートが減ってきた。
潮時か。
私は声を張った。


A「トラックをそのまま運転して!無理なら遺体ボックスの回収作業を始め!」


指示を出すと、半数が従い始めた。
良いことだ。
全員従われると、白鳩に逆転されてしまう。

…前まで、コートを着ていた側なのに。


車の音は聞こえないが、変わりにヘリの音が近づいて来た。

目を凝らすと、CCGと書かれている。


A「応援が来た。撤収!!」


バラバラバラ…とヘリがどんどん近づいて来る。
気づくのが遅れてしまった。

あっという間に真上に来てしまった。
まだ運びきれていない。


A「もう遺体はいい!撤収!」


ヘリを見上げると、見覚えのあるおかっぱが身を乗り出していた。


A「コオリ……」


私が喰種に指示を出してるとこ、見たのかな。

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アイリ - 更新お待ちしておりました! (2018年4月10日 8時) (レス) id: f779a5fce5 (このIDを非表示/違反報告)
バニラ(プロフ) - すごく宇井さんに会いたいっていう夢主と、夢主に会いたいっていう宇井さんの気持ちが切ないです・・・!続き、楽しみにしてます! (2018年1月5日 22時) (レス) id: 0c2606bdd5 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - わわー!続編があります!!宇井さんかっこいい....宇井さんが出てくる度にドキドキします!更新頑張ってください!!ι(`v´)/ (2017年10月19日 22時) (レス) id: 242ab48235 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐面少女 | 作成日時:2017年10月13日 21時

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