1 ページ1
･
ある日の夜、中学生であるおれは公園のブランコに座り空を見ていた
星、きれーだなぁ
そんなことを思いながらブランコを漕ぐ
あー...これからどうしよう
家には戻りたくないし、かといって家に泊めてくれるような友達なんかいないし
てか、そもそもおれ学校とかあんま行かないから友達いないのも当たり前か
そうだ、このまま野宿しようかな、時期的には寒くないし
そう考え、公園のベンチへ移動し、自分のリュックを置きそれを枕にして寝転んでみる
あー、思ってたよりも寝れそう
ていうか今何時だろう、お腹空いてきた
左腕につけている腕時計で確認すると、針は10 時前を示していた
スーパーは開いてないかもしれないけどコンビニ空いてるよね、24時間営業時間だし
一応財布は持ってきてるし、何か買えないこともないんだよね
うん、コンビニ行こう
そう思いリュックを背負い、パーカーのフードを深く被る
あ、今買いにいっても大丈夫なのかな
一応おれ中学生だし、こんな時間に外うろついてるのはやばいよね...
買う時にコンビニの店員さんに何か言われたらどうしよう...
警察に連れてかれる？それとも家に返される？
うわ、最悪だ...
...仕方ない、今日は我慢して明日の朝買いにいこう
そう思い、再びベンチに寝転ぶ
はぁーー...お腹空いたぁぁ...
寝て起きたらご飯買いに行けるよ、早く寝よう
そう自分に言い聞かせ目を閉じる
......お腹空いて寝れない...
最悪だー...
いや、おれの諦めが早いんだよ
羊だよ、羊数えれば寝れるよ
羊がいっぴーき、羊がにひーき、ひつじがさんびーき...
いや、絶対寝れないでしょ
目を開けると、そこにはたくさんの星
...あの星数えてたら眠くなりそう
そう思い空に浮かぶ星を見る
「1、2、3、4、5...」
ひとつひとつの星を指でさしながら数えていく
「32、33、34、35......寝れない...」
...まあ、予想はしてたよ
数えるシリーズだめだね
そう思いながら起き上がる
もういっそこのまま起きて朝まで時間潰そうかな
「あ、あの、えっと...だ、大丈夫...？」
おれが寝るのを諦めかけたとき、少し遠くから不安そうな声が聞こえた
少し驚きながら起き上がると、そこには背の高いお兄さんが立っていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のあ | 作成日時：2019年3月30日 21時
