検索窓
今日:4 hit、昨日:29 hit、合計:74,740 hit

警察官のたまご3 ページ3

「またやってしまった」

素直に勉強教えて貰えばいいのに、どうしてあんな態度取ってしまうのか
しかも、同期じゃないぞ
先輩にだ

戻り際に「すげー!」「カッコいい」とか訳のわからない言葉を投げ掛けられて、返すことすらめんどくさい

そのまま眠る気にもなれず、屋上に向かった
消灯時間過ぎてからのこの自分の行動が見つかってしまえば、始末書もしくは退学か
でも、このスリルが堪らなかったりもする

外へと出れば、手が届きそうな程の満点の星空

「父さん、母さん、兄さん」

胸元にかかっているネックレスをぎゅっと握れば、自然と溢れる

「泣かないよ、絶対。奴らを捕まえるから」

「なーんだ、警察官になる気持ちあんじゃねーか」

後ろを振り返れば、黒髪の癖毛に煙草をふかしている男が壁に寄りかかって同じように此方を見ていた

「げっいつから」

「げっってなんだ。父さんあたりから?」

「はじめっからじゃないですかっ」

「まあな」とまた新しい煙草を袋から出し、火を付けていた

「お前、ここにいたら退学なんじゃねぇの?」

「先輩も、煙草に消灯時間過ぎてからのこの場所だと私より罪深そうですけどねー」

「たしかに」

笑いながら、吐く白い煙に噎せて咳込めば「わりぃ」と消そうとしていた

「だいじょーぶですよ」と制せば、「キツかったら言え」と再び口につけた

「先輩は何も聞かないんですか?私の家族のこと」

「別に、聞いたところで話してくれんのか?」

「意外と話すかもしれませんよ」

「話すつもり端からねーじゃねぇか
そんな無理やり話させるつもりねーからな」

吸い殻をケースに入れ、着ていたスウェットへと閉まった

「先輩、変わってますね。ここまできたら、話せとか言いそうなのに」

「かもな」

「明日、私から先輩方へ挨拶行かせて頂きます」

そう伝えれば、どこか嬉しそうに手を振り返して屋上を後にしていった

ーーーーーー

あれ?あの先輩の名前なんだっけ??

警察官のたまご4→←警察官のたまご2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
278人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆきはな(プロフ) - 天野陽菜さん» はじめまして。コメントありがとうございます。楽しんで頂けてよかったです。頑張って更新していくので宜しくお願い致します。 (2021年12月25日 18時) (レス) id: a08fb6267c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - tさん» 教えて頂きありがとうございます。公開した際には外していたのですが、何かがきっかけでついてしまってようです。気づいていなかったのでとても助かりました。ありがとうございます。 (2021年12月25日 18時) (レス) id: a08fb6267c (このIDを非表示/違反報告)
天野陽菜 - 面白くてハマりました!更新頑張って下さい!楽しみに待ってます! (2020年6月19日 22時) (レス) id: 70e2d8bd25 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - 匿名さん» 教えて頂きありがとうございます。直しましたので確認を宜しくお願いします。 (2019年2月4日 22時) (レス) id: d59b5b05f2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 萩原研二の名前漢字が違います。 (2019年2月4日 0時) (レス) id: ffeb652265 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆきはな | 作成日時:2019年1月15日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。