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警察官のたまご20 ページ19

先輩たちと共に次の日、謹慎をくらってしまったけど、どうしても出掛けないといけない
教官に前もって休暇届を出してた事とか、理由を話せば、外出許可が降りた

安心して荷造りをし、警察学校を後にした






「で?何してるんですか?」

バス停前のコンビニで飲み物とかお菓子とか買おうと振り返れば、息を切らした松田先輩が目に入った

「なぁ、(名字)!学校辞めるって本当か!?」

松田先輩の言葉に「は?」と開いた口が塞がらない
そんな私の様子に松田先輩も呆気に取られてた

「辞める訳じゃねぇの?」

「はっ?学校のこと?辞めるわけないじゃないですか」

はっきり返せば、「なんだよ」とその場にしゃがみこんだ
心配してくれた?

「ふふっ、先輩、心配してくれてありがとうございます」

「別に…」

素直じゃない返答に笑ってしまう

「さてとバス来ちゃうし、買い出ししますよ」と先輩に手を差し出せば、そのまま手を繋ぐのがなんだか恥ずかしくなってしまう

軽やかなコンビニの入店音に歓迎されて、かごを持ち、次々にお菓子やお茶を入れていけば、段々重くなる
そんなかごを先輩は黙って取り上げた

「忘れ物ねぇか?」

会計後、何度も聞いてくる先輩に「大丈夫だと思います」と返す

「何処に行くか聞かないんですか?」

「お菓子に飲み物、お花。それにお前の服装
墓参りだろ?お前の家族の」

ぽかーんと口を開けている私に青筋を立てている先輩

「俺だって、警官目指してんだ
それくらい分かるっつーの!ばーか」

「爆弾の解体だけが取り柄なのかと」

「てめぇ、本当に先輩に対して失礼だぞ」

お互いに軽口を叩きあってれば、バスが目の前に止まり、バスに乗り込めば自然と無口になり、空いている席へと座り込んだ

「先輩、まさかと思うんですけど、また無断じゃないですよね?」

「それはあいつ等に頼んだ」

「てことは、教官に届け出、出してないんですか?!さすがに連続でまずいんじゃ……」

「まあ、なんとかなんだろ」

あっけらかんと答える先輩に本当に警官になるつもりあるのだろうか

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ゆきはな(プロフ) - 天野陽菜さん» はじめまして。コメントありがとうございます。楽しんで頂けてよかったです。頑張って更新していくので宜しくお願い致します。 (2021年12月25日 18時) (レス) id: a08fb6267c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - tさん» 教えて頂きありがとうございます。公開した際には外していたのですが、何かがきっかけでついてしまってようです。気づいていなかったのでとても助かりました。ありがとうございます。 (2021年12月25日 18時) (レス) id: a08fb6267c (このIDを非表示/違反報告)
天野陽菜 - 面白くてハマりました!更新頑張って下さい!楽しみに待ってます! (2020年6月19日 22時) (レス) id: 70e2d8bd25 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - 匿名さん» 教えて頂きありがとうございます。直しましたので確認を宜しくお願いします。 (2019年2月4日 22時) (レス) id: d59b5b05f2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 萩原研二の名前漢字が違います。 (2019年2月4日 0時) (レス) id: ffeb652265 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきはな | 作成日時:2019年1月15日 8時

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