警察官のたまご19 ページ18
零先輩は…さっきバックヤードに向かってたはず…
「…っ!」
1つの扉から激しい音が聞こえ、扉を開けば、すでに殴ったり飛ばしたりと激しい攻防戦が始まっていた
どうやらさっきの店員が、容疑者で間違いないようだ
ということは、連絡入れるわけないか
近くにある防犯ブザーを押せば、警備会社から連絡いくよね?
バックヤードの近くにある、ブザーを押せば警備音の独特な音が木霊した
「零先輩、さっさと決めましょ」
にやりと笑って入れば、心底嫌そうな顔が目に映ったが、相手はナイフを持ってこちらへと向かってくる
「ちっ、舐めるな」
店員の振りかざしてきたナイフを避け、右手を掴みそのままの勢いで投げ飛ばし、右手を踏みつけ、ナイフを零先輩が奪い取った
そのまま、零先輩が馬乗りに乗り、店員をガムテープでぐるぐる巻きにした
「ごめんなさい。余計なお世話でした?」
「いや、助かった。悪いな」
素直じゃないお礼の仕方に笑ってしまうが、それも「おまえらぁぁぁ!!」ととてつもない大きな声に遮られてしまった
聞き覚えのある声に振り替えれば、鬼の顔のような教官が立っていて、冷や汗を流した
「休暇届も出さずに寮を抜け出し、テーマパークで爆弾処理に犯人確保とは何事か!!!」
事件現場の入り口に全員で正座させられ、見事な公開処刑である
「君らは、学生なんだぞ?それなのに爆弾処理に犯人確保とはあまりに危険すぎる
おまけに後輩まで巻き込んでいいと思ってるのか!」
止まる気配のない怒号にため息がこぼれそうになるのをぐっと堪える
「教官、俺らが見た時点で爆弾の残り時間は5分切ってました」
「爆弾の中身みたか?かなりの爆薬の量だった
あれをバラさなかったら、今ごろこの店は無くなってたぜ」
研二先輩と松田先輩の言葉に誰もが頷いた
「しかも、犯人は零先輩が追いかけてなかったら、裏口から逃げて爆弾を遠隔操作で爆破させてかもしれません」
「それでもだ!!君たちはまだ学生で警察官ではない!今回は何事も上手く行ったから良かったものの、下手したら命も落としてたとこだ
まずは、警察に電話を入れて、指示を煽る手もあっただろう!!」
教官の言葉に「ああ!なるほど!」とか「たしかに!」とか誰もが納得していたが、誰もが反省の色が見えず、教官のお説教がしばらく続いた
ーーーーー
「晩飯食いのがした」
「信じらんねー」
「サプライズするなら、ちゃんと休暇届だしてくださいよ」
「「すんません」」
278人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきはな(プロフ) - 天野陽菜さん» はじめまして。コメントありがとうございます。楽しんで頂けてよかったです。頑張って更新していくので宜しくお願い致します。 (2021年12月25日 18時) (レス) id: a08fb6267c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - tさん» 教えて頂きありがとうございます。公開した際には外していたのですが、何かがきっかけでついてしまってようです。気づいていなかったのでとても助かりました。ありがとうございます。 (2021年12月25日 18時) (レス) id: a08fb6267c (このIDを非表示/違反報告)
天野陽菜 - 面白くてハマりました!更新頑張って下さい!楽しみに待ってます! (2020年6月19日 22時) (レス) id: 70e2d8bd25 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - 匿名さん» 教えて頂きありがとうございます。直しましたので確認を宜しくお願いします。 (2019年2月4日 22時) (レス) id: d59b5b05f2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 萩原研二の名前漢字が違います。 (2019年2月4日 0時) (レス) id: ffeb652265 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆきはな | 作成日時:2019年1月15日 8時