第６８話 ページ8
？「姫…、………ください。姫様、おき…」
ゆらゆら揺れる意識の中
懐かしい声と呼び名に
意識を浮上させると
珠「姫様、いい加減起きてください。布団剥ぎますよ 」
珠来が居た
貴「…珠来、家出は楽しかったかしら？」
身体をベットから起こして
尋ねると
珠「ええ、とても楽しかったですよ。姫様は私がいない間寂しくて泣きませんでしたか」
その言葉にちょっと拗ねて
貴「珠来が居なくても私、生きて行けるもの」
とそっぽを向くと
珠「…そうですか」
悲しそうな声で言われたから
珠来に顔を向けるけど
いつもと同じ表情だった
珠「そう言えば早くしてください。皆さんもう待っているんですよ」
皆さん…？
それより
貴「目覚めてから気になっていたことを質問していいかしら？」
部屋から出ていこうとする珠来に声をかける
私の方に目を向けたのを確認してから
貴「此処は何処？私は自室で眠っていた筈なのに…」
確かに夜宴が終わった後に
自室に行って眠ったはずなのに
珠「此処は船の上です。そんな事より早く来てください」
船の上って…理由になってない
貴「なんで私は船に乗っているの？」
はぁとため息をついてから珠来は
珠「簡単に説明します」
珠来の説明を聞くと
･シンが帰る時間になっても私が来ない
･仕方なく珠来が私の自室に来る
･まだ寝ていたから起こさないようにそっと
･船に乗せた
貴「なんで起きていないから船に乗せるの？」
普通に起こしてくれればいいのに
珠「起きていても寝ていても関係無いですよ。どうせシンドリアに連れていく予定でしたから」
貴「何故？」
珠来に詰め寄ると
珠「姫様を守る為です」
真剣な目で見られる
貴「何故私を守るために敵国のシンドリアに行くの？逆に危ないんじゃないの？」
理由は聞いておきたい
珠「煌帝国が今一番危険です。だから姫様には煌帝国を離れていただきたい」
煌帝国が危険？そんなの
前からわかっていたことよ
珠「アル・サーメンから姫様を守りたい。」
でも
貴「貴方は半年間も私の傍から離れていたじゃない」
珠来は首を横に振りながら
珠「姫様がレームに行く事を知っていたからです。それに調べたい事もありましたから、ちょうどいい機会かと思ったんです」
そんなの…
貴「勝手すぎるわ…」
珠「なんとでも言ってください」
そう言い残して珠来は部屋を出ていった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 168人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
爾ｬ亜(プロフ) - 鈴屋さん» ご回覧ありがとうございます。ギャップ萌えって良いですよね(*´ω｀*) (2017年1月22日 14時) (
レス) id: f956985d74 (このIDを非表示/違反報告)
鈴屋(プロフ) - 白龍がずっと真っ赤になっててかわいいwwwこれがギャップ萌えというやつですか.....(*^^*) (2017年1月22日 0時) (レス) id: 5ff6127976 (このIDを非表示/違反報告)
あれん-Alen-(プロフ) - ディウスさん» あー、よかったです。自分の変な提案のせいで台無しになったらと心配してましたw (2015年2月2日 0時) (レス) id: 28296e8ba7 (このIDを非表示/違反報告)
ディウス(プロフ) - あれん-Alen-さん» 返信遅れて申し訳ありませんでした。とてもいい感じになったのであれんさんには感謝しています(*´ω｀) (2015年2月1日 22時) (レス) id: d2b2b534f2 (このIDを非表示/違反報告)
あれん-Alen-(プロフ) - あ、自分が言った色になったんですね！…え、大丈夫でした？絵は上手いのに色のせいで残念とかないですか！？ (2015年1月22日 1時) (レス) id: 28296e8ba7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
