【マギ】練家の末娘３

第８３話 ページ23

ジャーファルside

謝肉宴から数日後

あの気持ちは何だったのか

そればかりが気になり

仕事もろくに出来ない

頭を抱えながら悩んでいると

ピス｢ジャーファルさん？｣

偶然通りかかったピスティが声をかけてきた

ジャ「あぁ…ピスティ、ちょうど良かった。少し聞きたいことがあるんです」

私がそういうとびくっとして

仕事の事じゃありませんよねぇ？

と聞いてきたので首を横に振り

ジャ「私が聞きたいのはAの事ですよ。」

にやっと効果音がつくほどの

笑みで近づいてきたピスティは

ピス｢…もしかしてぇ〜恋のお悩みですか？｣

と言った

は…？

恋？

ジャ「誰がですか」

ピス｢ジャーファルさんがです｣

ジャ「誰にですか？」

ピス｢Aたんにです｣

何を言っているんですか？

ピス｢ジャーファルさんがAたんに恋してるんじゃないんですか？｣

ジャ「何故そう思ったんですか？」

ピス｢だって、謝肉宴の時にAたんをぎゅーって抱きしめてましたよね。｣

ジャ「そ…れは確かめたい事があったので…」

ピス｢じゃあその確かめたいことって何だったんですか？｣

…ピスティに聞けばこの気持ちの答え

わかるのでしょうか？

ジャ「…Aと居ると胸が苦しくなるんです。Aが他の人と話すと胸が締め付けられるような感じがして…この気持ちは、何ですか？」

私がそこまで言うとピスティは

ピス｢その気持ちが恋ですよ、ジャーファルさん。｣

この気持ちは恋

そう思うとしっくりくるのですが

相手は敵国の皇女

ジャ「…認めません。」

そう言って歩き出す

ピス｢今のジャーファルさんの顔、凄く悲しそうですよ｣

そんな事…自分が１番わかってますよ

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