【マギ】練家の末娘２

第４３話 ページ13

ジュ「何してんだ？A」

覇兄様を探していたら

神官様に声をかけられた

貴「何って…覇兄様を探してるのです」

私がそう言うと

ジュ「紅覇を探してたのか？俺はてっきり迷子になったのかと思ってたぜ」

なんて言ってきた

酷いわね

貴「何故私が自分の家で迷子になるのです？」

自分の家では迷子にならない

ジュ「だってA。さっきから同じとこぐるぐる回ってんじゃん」

そう言われるとそうかもしれない

貴「そんな事より、覇兄様何処に居るか知りませんか？」

のんびり話してる時間はない

ジュ「ひでぇな。紅覇ならさっき中庭の方に歩いてったぜ」

中庭ね

貴「ありがとうございます。」

そう言って中庭の方に向かう

ジュ「迷子になんなよー」

後ろから聞こえた声は無視




しばらく歩くと懐かしい後ろ姿が見えた

貴「覇兄様」

息を整えてから話しかける

覇「んー？あれぇ…Aじゃん。久しぶりだねぇ」

そう言って抱きしめてくれる

貴「久しぶりです。覇兄様」

答えるように抱きしめ返す

覇「ここ半年全然会えなかったけどさぁ…何してたのぉ？」

聞かれたので半年間あったことを全部話した

覇「そんな事してたんだ…しかも、シンドバッドとも会ってたなんてぇ」

シンの名前を口にするだけで

私の兄弟は嫌そうな顔をする気がする

貴「大丈夫ですよ。何もなかったですし」

そう私が言うと覇兄様は頭を振って

覇「大丈夫とか関係ないし…何かあってからじゃ遅いしぃ」

とため息をついた

覇「しかもぉ…」

純「紅覇様、A様、お夕飯の時間ですよ」

まだ何か言いたそうだった覇兄様だったけど

夕飯の時間なので話を中断して

２人で広間に向かう事にした

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