【マギ】練家の末娘２

第４９話 ページ19

シェ「Aは何歳くらいなの？」

色々話をしていたら年齢を聞かれた

貴「16です。」

覇兄様と紅玉姉様とは2歳離れている

シェ「16歳…ムーとは10歳位離れているのね」

私と10位離れているということは…

ムー様は20代後半…20、8か9位かしら

シェ「まぁ、年齢は関係ないわ。愛し合ってくれれば歳なんて関係ないもの」

一瞬シェヘラザード様の顔が

悲しそうに見えた

貴「愛し合っていればですか…それは皇女には難しい事ですね。」

シェヘラザード様はきょとんとして

シェ「何故難しいのかしら？」

考えるように呟いた

貴「皇女は普通恋愛での婚約なんて出来ませんから。親に決められた相手か政略結婚に出されるかの二択しかないです。皇女の立場で愛し合う人達が結ばれるなんて…夢のまた夢ですよ」

皇女だからという理由だけで

紅玉姉様は政略結婚に

出されそうになったのだから

シェ「…そう。でも、私は無理にとは言わないわ。貴方とムーが一緒になりたいと、２人が望んでくれたら…」

まだ言うの？

貴「私はムー様と婚約するつもりは毛頭ありません。あの方にはもう好きな女性が居るみたいですしね」

そう言うとシェヘラザード様は驚いた

シェ「ムーに好きな人が…？そんな話は一言も聞いたこともないし、言われた事も無かったわ…」

普通好きな人に言わないでしょ

貴「本人に聞いてみてはいかがです？きっと面白いと思いますよ」

ムー様がなんて答えるのかは分からないけど

シェ「そうしてみるわ。あと…１つAに頼みたいことがあるの。いいかしら？」

急に真剣な顔で言われた

直ぐに頷くと

シェ「ティトスの話し相手になってくれないかしら？」

知らない子の名前を出された

貴「ティトス…とは誰ですか？」

レームにきてまだ３人しか会っていないはず

ムー様とミュロン様とシェヘラザード様

シェ「ティトスはアレキウス家の子よ、訳あって外に出たことがないの。だから他国の人が話をしてあげた方がいいんじゃないかと思ったの」

外に出たことがない子…

貴「留学中だけでいいのでしたら構いませんが？」

ティトスという子に興味が湧いた

だから引き受けた

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