BT -Black Teacher- 10 *+:S.S:+* (ページ21)

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怒涛のご主人様攻撃に呆気なく撃沈して、赤べこ化されたまりさんと私。

怒りに震えてゆでだこ化した奈緒ちゃん先輩をなだめる、透き通るような白い肌の杉崎先生。

ゲっスいイケメン集団のせいで、赤の率が高すぎるっ。

赤3・白1のボックス席を全く気にする様子も無く、運ばれてきた料理を食べながらゲスイケメン集団の会話は続く。

翔「そういえば、あのふざけた芝居は誰の案？」

雅「芝居？」

翔「潤が乱入して来た時の」

和「あぁ…潤くんだよ(笑)」

翔「…お前かよ」

潤「んだよその目(笑)」

翔「あまりにふざけてっから、雅紀が言い出しっぺかと思った」

雅「ちょっとその基準失礼じゃない!?」

潤「パーティの時から、俺たちを見る目で、もしかしたらこの子…って思ってたからさ」

翔「箱入りの夢見がちなお嬢様にありがちな趣味よね」

潤「目きらっきらさせてたもんな(笑)」

和「でもほんと、上手くいってよかったね」

雅「見たかったなー、2人の演技！」

…演技？

って、なんの話をしてるんだろう。

運ばれてきたパスタをくるくるしながら、耳だけはダンボのように隣の席の声を拾う。

潤「迫真だったよな(笑)」

翔「いきなり『お前を諦めるなんて俺には出来ねー』とか言われた時は、マジでこいつ頭おかしくなったのかと思ったね」

潤「うるせーな(笑)」

翔「『俺どうしても、翔が好きだよ』とか言っちゃって」

潤「お前だって『好きだよっ』って叫んでたじゃん」

翔「お前が泣きそうな顔で見つめてくっからだろ」

和「ねぇ、なんかカップルの痴話喧嘩にしか聞こえない(笑)」

……そこの高校教師2人。

なにを言っているの？

無言で顔を見合わせる、奈緒ちゃん先輩と私。

雅「でも目の前でそんなラブシーンされたらきゅんとしちゃうよねー」

翔「2人ともイケメンだしね」

潤「自分で言うな(笑)」

和「それに平目ちゃんもほだされちゃったわけだ」

翔「お前が俺の腕にすがりついた時とかもうデレてたよね」

潤「お前が俺の頭撫でた時もな(笑)」

翔「もうそのままキスしちゃってくださいっ。ぐらいの顔しちゃって」

和「あら、キスしたの？」

カズさんの問いかけに、ふっと顔を見合わせてから。

同時に前を向いて、お互いの方へくいっと首を傾げながら、

にやっと笑う、教師2名。

翔・潤「「 …さぁ？」」

奈緒・A「「はぁっ！！？？」」
　