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消えてしまいそうだ、と思った。
声をかけて振り返った彼女を見たとき、そう思った。
今と同じ季節、涼しげなワンピースを着た彼女と目が合った時、
柄にもなく、一目惚れっぽいことになった。
一緒に仕事をすることになって、
慣れないながらも一生懸命頑張る姿はほんとに可愛くって。
言えないくせに、
彼女目当てで来る客は目で威嚇して追い払って。
終わった後に待ち伏せしてくる奴らもいるから、
引っかからないように、駅まで送ってみたり。
『ぅ...ん』
好きだよって言ったら、
気を失って、そんな彼女をおぶって、裏の休憩室に行く。
起きたら、俺がどれだけ好きだったか話そう。
そしたらきっと、喜んで、
俺の好きなあの笑顔で笑ってくれるから。
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2019年7月20日 15時
