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「、どしたの」
『、っ、なんでもないです、』
「なんでもなくないでしょ」
はぁ、ため息を吐いた大野さんの額には、
汗。
泣いてる場合じゃないやん。
『すみません、暑いですよね、』
「え、涼しいとこ行く？」
...会話が、成り立ってない。
けど、人込みを、私を守るように歩いてくれるから、
なんだか、カレカノっぽいな...なんておめでたい錯覚を起こしてしまう。
ほんの少し歩いて、入ったのは、
「いらっしゃーい、え、なんでリーダー来たの！？」
「ちょっと涼みに来た」
「そ？まぁゆっくりしてってねー」
なぜか美容室。
イケメンくん(多分美容師)は、そのあと飲み物を持ってきてくれて、
「次のお客さんキャンセルになっちゃったからさ、2時間くらいならここ使っていいよ。あ、見られて困ることはしないでね！」
「んー、わかった」
じゃあねー、なんて、お店の裏に消えていったイケメンくん、
状況が、まったく読めない...。
「...」
『...』
そして、無言なのが気まずい。
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2019年7月20日 15時
