61日目 その後、入間の場合 ページ23
「左馬刻サンお疲れ様です!綾瀬さんと理鶯さんがいらしてます。」
左馬刻「あぁ、銃兎がんなこと言ってたなぁ」
左馬刻は持っていた荷物を部下にあずけ自分の部屋へと向かう。
いつも通りの事務所にいつも通りのドア。
しかし部屋に入るといつも通りではないものが一つ。
左馬刻「んだよこの状況は」
理鶯「む、左馬刻。邪魔している。綾瀬冷やすもの持ってきたぞ」
綾瀬「ん。」
そう言って理鶯は冷やしたタオルを綾瀬に渡した。
いつも左馬刻が愛用しているであろうソファには綾瀬が1人で独占して寝転がっているのだ。
左馬刻「おい綾瀬!てめぇ1人で独占してんじゃねぇぞ!!!誰のソファだと思ってんだあ゛ぁ?!」
綾瀬「うるさい…………」
綾瀬の声にあまりにも覇気がなく左馬刻はどうしたのかと考えていると理鶯がそれを察したかのように事情を説明しだした。
理鶯「なんでも一椛が酷いこと言われたらしくてな。それに怒って相手方に怪我をさせたらしい。それで銃兎に叱られ今この状態なんだ。」
左馬刻「あーなんか言ってたなぁ。学校に呼ばれたとかなんとか。」
そういい寝転がっている綾瀬の目の前にしゃがみこむ。
左馬刻「珍しいじゃねぇか。お前が銃兎の野郎に迷惑かけるなんてよ。つーかなんつー顔してんだおめぇは」
綾瀬「1発……」
左馬刻「あ?」
綾瀬「1発相手の女にふだれて、しかもそのぶたれた側のほっぺお兄ちゃんにぶたれた。信じらんない」
そう言って綾瀬は起き上がりその腫れた頬を見せるようにタオルを下ろした。
タオルを下ろしたのを冷やすのをやめたと勘違いしたのか理鶯も綾瀬の目の前まで来てしゃがみ込んだ。
理鶯「綾瀬、ちゃんと冷やさないと腫れがひかない。」
理鶯は綾瀬の手からタオルをとり腫れている頬に当ててやる。
綾瀬「お兄ちゃんに迷惑かけちゃった……」
左馬刻「でもてめぇは人様への迷惑を気にする以上にキレたんだろ?」
綾瀬「うん……。むしろやって良かったとか思ってる。
例え明日から停学とか言われても、私は今日やった事は絶対後悔しないと思う。
むしろあの状況で、行動に出なかったらそっちの方があとから自分で自分を恨んじゃうと思った。
だから絶対、私のしたことは間違いなんかじゃない」
240人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(名前)(プロフ) - 感動+面白い (2019年6月23日 23時) (レス) id: 447009685a (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - 鈴谷いろはさん» 今更ながらの連絡、申し訳ありませんが、よろしければこちらの絵を" 山田家長女と入間家長女の日常 3 " の方に載せたいのですがよろしいでしょうか?もしよろしければご検討の程宜しくお願い致します。 (2019年2月9日 10時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - 鈴谷いろはさん» とてもありがたい......!!本当にありがとうございます!!! (2018年12月31日 1時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
鈴谷いろは - 入間家長女→http://uploda.ysklog.net/a0d4cba49c8436ac8a60c95562206815.jpg (2018年12月30日 21時) (レス) id: b44f0252f3 (このIDを非表示/違反報告)
鈴谷いろは - 山田家長女→http://uploda.ysklog.net/f498edfb51b034333baa9afa92ae4d52.jpg (2018年12月30日 21時) (レス) id: b44f0252f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:suzusen | 作成日時:2018年12月5日 0時