36日目 ページ42
その後約30分くらいで一郎が帰宅し、晩御飯を4人で食べた。
しかし、一椛はどうしても朝のことが気まづく一郎とは目を合わせず話もせずままだったため、
二郎と三郎のいつもの特に内容のない言い合いだけが食事処に響いていた。
そして結局一言も喋らないままお風呂に入り現在一椛はソファに1人体育座りをしテレビを見ている。
テレビを見ているといってもただただ映像が動くだけで一椛の頭には何も入っていない。
濡れたままの髪の毛で肩にタオルをかけたままボーッと映像を眺めていた。
するとその時この家の中で最も大きいであろう手が一椛の頭にそっと触れた。
驚き振り向くとそこにはずっと気まづくて目が合わせられなかった一郎が立っていた。
一椛「いち……兄………………。」
一郎「髪の毛拭かねーと風邪ひくぞ」
一椛「あ、うん……。」
一椛はどうしても気まづく髪の毛を拭くふりをしできるだけ顔が見えないようにタオルを頭にかけた。
そして再び足を抱きしめる。
一郎はというと一椛の行動の意味を知ってか少しため息の混ざった笑を零し隣に腰掛けた。
一郎「今日ちゃんと学校行ったんだってな。二郎に聞いたぞ。」
偉い偉いというように一郎はタオルの上から一椛の頭を撫でた。
それが嬉しかったのか、恥ずかしかったのか。一椛は今日の出来事をぽつりぽつりと話し始めた。
一椛「横浜に……行ったらね。」
一郎「うん」
一椛「入間に会ってね。そしたら…………一緒に学校に行こうって言うから……」
一郎「あの時間に出たんだったら横浜に着いたのは8時とかだったんじゃないのか?」
一椛「うん……でも入間も寝坊したみたいでね、銃兎さんに送って貰うみたいで……その車に乗せてもらったの。」
一郎「そうか。またお礼言わないとな。」
一椛「うん。それでね________」
ぽつりぽつり、ゆっくり話す一椛に合わせ一郎もゆっくり相槌を打つ。
今日1日の出来事を。より鮮明に。分かるように。
一椛は一郎にゆっくり伝えた。
一郎「そうか、楽しかったか?」
一椛「うん…………やっぱり入間と一緒に過ごす日はね、いろんなことが起きるから楽しい。だから今日もすごい楽しかった」
そうか。と一郎は自分の肩に一椛の頭を預けさせた。
一椛「いち兄……」
一郎「ん?」
一椛「朝はごめんね」
一郎「おう。」
そう言って一郎は優しく微笑んだ。
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suzusen(プロフ) - 紅華さん» 了解しました!どうか気長にお待ちください....... (2019年3月26日 17時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 山田ちゃんのほうで。出来れば二郎と三郎の前でがいいです。お願いします (2019年3月24日 22時) (レス) id: ecff2d45be (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - 紅華さん» コメントとリクエストありがとうございます^_^入間ちゃんと山田ちゃんどちらの方ですかね?!書くの少々遅くなりそうですが大丈夫ですか?! (2019年3月24日 22時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - リクエストいいですか?一郎と夢主がイチャイチャしてるところが見たいです。出来れば書いてほしいです!お願いします。 (2019年3月24日 22時) (レス) id: ecff2d45be (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - 理人さん» わわわ!!ありがとうございます(^^)嬉しいお言葉だ.......!! (2019年2月15日 21時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suzusen | 作成日時:2018年11月6日 0時