阿鼻地獄の女主任【鬼灯の冷徹】 (ページ10)

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9番地獄ページ10

「────あ、このテレビって現世の？」

Aと鬼灯が食堂で並んで食事をとっていると、閻魔大王が謎のどんぶりを持って2人の元へ歩み寄ってきた。

「なに入ってきてんですか。せっかく2人の世界でしたのに。」

「いやそれ多分地獄の割と上な方の上官が並んでご飯食べてるからでしょ、多分…」

2人の世界じゃないです！と否定するAに、閻魔は心の中で

「いやそれもあるけど、地獄のトップ美男美女だからだろ」

とつっこんだ。

「ところで、現世の番組なんてここで見れるんだねぇ」

「はい。CSにすると見れますよ。

この番組、司会者の存在感が好きなんですよ。」

「へぇ～…。私は今日初めて見ましたよ。

そういえばこーゆー番組見てると海外行きたくなりますよね」

EU地獄とかとはまた別の…とAが言うと、閻魔はため息をつきながら頷いた。

「わし、ここ千年くらい仕事以外で海外行ったことないなぁ。

エアーズロックに旗を指してチキンライスとかやってみたい」

「やめなさい！地球がお腹を壊したらどうするんですか！！」

「り、理不尽…。」