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18番地獄 ページ20

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阿鼻地獄









ギャアアアアアアアア


亡者の悲鳴が響き渡る、最も地獄の中で辛い地獄の頂点に立つ女性────Aは、今日も今日とて獄卒の拷問の管理をしていた。




────わけではなく、今日は珍しく書類整理という第一主任特有の仕事を任されていたので自室でひっそりと机にむかっていた。








「────あー。暇だ。」








椅子の背もたれにぐっと寄っかかり背伸びをして頭を脱力させる。

あまり書類を溜め込む気質の無いAの机の上には、今日来たばかりの書類のみ置かれていた






「…ん?なんだこれ……」



ふとAが手元の資料を見ると、何があって何を思ったのかは知らないが





────それはべらぼうに上手い絵がたくさんある報告書が入っていた。




「は、はぁ…!?誰よこれ────────記入担当、茄子?」








初めて聞く名前に誰だろう、とボーッとしながら回るイスをくるくるさせて考えるA







書類から目を離した際に見えたAのベッドの上の金魚草のぬいぐるみを見てAは、あっ!と声をあげた








「そうだ、鬼灯のとこに行こう」




────────────────────



閻魔殿




「────鬼のパンツは────」


「────だよね」

「───か」






「…ん?」



Aが閻魔殿に到着すると、いつも通りの裁判風景では無く小鬼や鬼灯、閻魔大王が団欒をしていた。

パンツやらなんやら変なワードが聞こえてきたので、気になって近くまで行ってみると鬼灯がAに気づいた









「…おや、Aさん。

本日阿鼻地獄の提出書類等は無いはずなのですが、どうしましたか?」







「────ぁ、いやなんか変なワード聞こえてきたから気になってね。

茄子って獄卒知らない?」






腕を組んで困ったように眉を八の字にさせるAに、その場にいた白の小鬼がギクリと肩を揺らした。






「そ、それおれです…」







「えっ君なの?ちょうどいいや

この書類絵だらけで困るからちゃんとした文字で書いてくれないかな、いくらなんでも酷すぎちゃう」







懐から書類を出して、茄子に渡すと茄子は「すみません…」と頭を下げて謝った。Aは少し怒ったように叱ったものの、根はいい子なのだと知り快く笑顔で許した


「────で、それで話の続きは?」

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結菜(プロフ) - クリスマスなひとし君じゃなくてクリスタルひとしですよ笑笑 (2021年5月5日 17時) (レス) id: e175c16b78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼竜 | 作成日時:2018年5月24日 22時

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