私一応成人済みで公安なんだけど【黒子のバスケ&名探偵コナン】

5話 ページ8

『君達はきっと沢山の女の子に好かれて来たんだね。それが嫌だったのはなんとなく察するけどさ』


一歩、歩み寄る


『そういう無責任な発言で、場の空気を壊すのやめてもらえないかな？
これからもこういう事があると嫌だから教えてあげるけど、私には彼氏がいるからそういうの興味ないんだ』


そういった後Aは緑間と紫原の目の前に立って呟いた


『狭い世界しか知らないんだから…自意識過剰はほどほどにしないとこれから先、生きていけないよ』


「それ…どういうことだし…」


『そのままの意味だけど』



「もういいだろう。言い過ぎだ。すまないなA」


『気にしないで、さつきちゃんに会えただけで幸せだから！』


「Aちゃん…！」


『じゃあとりあえずみんな、改めてよろしく！』


「うん、よろしく！」


「よろしくな！」


「…あっという間の50分だったね。1時間目はこれでおしまい、次は国語だから準備してね。あとAはちょっときて」


『は、はーい』



やりすぎたか、と少し後悔しながら紫苑の後を追った

・

「いや正直ね、気持ちはわかる。わかるけどバレるよ？」


『ごめん。つい』


「…本当に気をつけてね」


『わかった。ところで私達は何をするの？ただ片付くまでここにいる…ってわけじゃないみたいだけど』


「それなんだけど、メランティオスってしってる？」


『うん、古代語で【黒い花】っていう意味をもつ組織でしょ？国家機密の組織で公安でも知ってるのは幹部とトップと限られた一部の人だけ

秘密主義だから基本おもてには出てこないけど…』


「そう、公安の掴んだ情報ではそいつらがこの学校に爆弾を仕掛けるらしい。一ヶ月後の文化祭にね。僕らの目的はそれを阻止してそいつらを捕まえること」


帝光中の文化祭は結構大規模だ。何かをしかけたり大量の人質をとるにはうってつけだろう


「そこで問題。それがわかってて公安とメランティオスが公にしないのはなんでだと思う？普通なら爆破予告でもするはずだよね」



その問いにAは考えるような素振りをしてから答えた

6話→←4話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す