私一応成人済みで公安なんだけど【黒子のバスケ&名探偵コナン】

17話 ページ20

あれからいろんな場所を回った

今はもう上映時間なので私は舞台裏、零君は前の方の座席にいる



桃井「あー楽しみ！頑張ろうねAちゃん！」


「うん！頑張ろう！」


女1「これからシンデレラを公演します！」


赤司「行くぞみんな」


全「おー！！！」

ーーーー

ナレーター「ある所にとても美しい女の子がいました。名前はシンデレラ、家族から愛されて育った子です

裕福な家で何不自由なく暮らしていましたがある日母が病に倒れ、姉と兄に、シンデレラを守るように言いつけて亡くなります

シンデレラは悲しみましたが兄や姉、父親、使用人に励まされ立派に生きようと決めたのです

ある日シンデレラは少し離れた茂みにある薔薇を摘みながら歌を歌っていました」



「…貴方が私にキスをするたびに
私は子供のように震えました

薔薇を集めながら
希望を歌い
貴方の声は私の鼓動に
夢よりも甘く響きました

その枯れない花々の中に
私たちはいたのです」



美しい音は空気を降るわせ、波紋のように広がっていく

彼女の声は一瞬にして全ての観客を引き込ませた



「さて、姉様たちが心配するので、そろそろ戻りましょうか…」


？「すみませんお嬢さん」


「…え？」


？「道に迷ってしまって…この先にあるはずの川までの道のりをおしえて頂けますか？」


ナレーター「そう言って茂みから出てきたのは金色の髪に青と白の服を着た男の人でした」


「…川でしたらすぐそこですね。ご案内いたします」


？「ありがとう」


ナレーター「二人は茂みをかき分け川のある方へ向かいました


「ここです、今度は迷わないでくださいね？それでは」


？「待って！」


「…まだ何か？」


黄瀬「俺はエド・レメディアス。君の名前を教えてくれる？」


ナレーター「金髪の人はこの国の王子でした。シンデレラは即座に頭を下げます」


「っ！？先程までのご無礼をお許しください。私はシンデレラと申します」


黄瀬「シンデレラ、か。道案内ありがとう。お礼に今度俺の城で舞踏会があるから是非来て欲しい」


「お礼などいりません。それに…多分、兄様達が許してくださらないので…」


黄瀬「…そっか。でも一応招待状を渡しておくからきたくなったらきて。またね」


「は、はい。ありがとうございます…」


ナレーター「なんとシンデレラはお礼に舞踏会へさそわれてしまいました

シンデレラが帰宅した時、案の定心配されましたが、籠一杯の花を見せたら安心したようでした」

18話→←16話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す