私一応成人済みで公安なんだけど【黒子のバスケ&名探偵コナン】

13話 ページ16

相手がこっちに歩いてくるので手錠をいつでも取れるようにしておく

出すのではなく、取れるようにしておく

なぜ出さないのか、それは



「なんてな！！」



こういうことです。おとなしくするふりをして攻撃する奴がいるから

普通はあっさり捕まってくれないしね


包丁で切りかかってくるけど、動きは完全に初心者
ちゃんと武道を学んでいる私にはカスリもしない


「ぐはっ！」


私は鳩尾を狙いナイフの持ち手部分で殴った

悔しいけど私のパンチは弱いから、物を使って攻撃を入れる方が圧倒的に楽で安心だ


『まったくもう、手間かけさせないでよね。今は学生なんだから』


カシャンと手錠をつけ、ナイフと銃をしまう

男の手から包丁を取り上げようとしたらポケットから何かの袋が見えたので取り出す


『これ、麻薬…？』


出てきたのは白い粉の入った袋
没取して高木刑事達に渡すか



『さてと、皆の所に戻りたいけど階段崩れてるんだよなぁ』


まぁ建物はそんなに高くないし精々学校の屋上程度

飛び降りたほうが早いね

男は動けないので放置。あれを担いで降りるのは流石に無理だ


『よっ、と…』


フェンスを乗り越えて飛び降りる

そのまま壁の突起につかまり衝撃を和らげて降りる



「す…すっごーーい…！！」

「Aっちかっこいいっす！」

「…お前、本当に中学生なのか？」



そうだった…すっかり公安モードだった



「Aさんは運動神経がすごくいいんだよ！」


「へぇ！じゃあ今度1on1しよーぜ！」


『バスケは苦手だからなぁ…』


とりあえずありがとうコナン君、助かった


『とりあえず皆は事情聴取とか受ける前に帰ったら？私はまだ残らないとだし』


「そっか、わかった」


『折角誘ってくれたのに、ごめんね』


「気にしないで！また一緒に帰ろう？」


『うん、ありがとうさつきちゃん！』


みんなが帰ってしばらくしてから佐藤刑事と高木刑事が来た


「コナン君！君もここにいたのか…。ってそちらの方は…Aさん！？」


『お久しぶりです』


「ええ久しぶり。どうして中学生の服着てるの？」


『こっちの事情です』


ちなみに佐藤刑事と高木刑事と目暮警部の三人は私が公安だと知っている

本来伝えてはいけないけど、今後の為にもね



『この建物の屋上で犯人倒れてるので捕獲してください。あとこれ』


渡したのはさっきの男が持ってた粉


『おそらく麻薬の類だと思います。調べてください』


「わかりました」

14話→←12話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す