剣咬の華 (ページ34) - 小説/夢小説

今日:28 hit、昨日:16 hit、合計:119,277 hit

・ページ34

.

「おいお前ら」

『!!!スティング』

「?…んぐっ!？」

あと少しというところで、Aがスティングを拒んだ。不満そうな顔をするスティングの頭を撫でる

『すみません、お見苦しいところを見せて』

「いや、見苦しくはないが///」

「いいとこだったのに止めんなよラクサス」

顔を赤くするエルザさん。ｷﾞﾋｯと笑うガジルさん

「付き合ってんのか?」

『いえ、そういう関係じゃ…』

「えっ!？ジュビアてっきり二人は恋人だと思ってました」

『恋人?……ではないですね』

じゃあいったい何なんだとエルザさんに言われ考える。

スティングとの関係と言われても。仲間?それとも家族のような…何はともあれ、かけがえのないものにはかわりない

「A、知り合い?」

『?あぁ、ラクサスさん』

そういえば、スティングにラクサスさんとの話をしたことはなかったなと思う。今までスティングは妖精の尻尾=ナツさんみたいなところがあった
だから、他のメンバーには興味がないと思っていた

『ラクサスさんはね、えっと……』

なんて言おうと悩む。今ここで話すには考えがまとまらないし、何より私が

「何で顔赤くしてんだよ」

『っ赤くなんか』

「なってる。耳まで真っ赤」

『ひぃ!!』

ふぅーと耳に息を吹き掛けられる。いつの間にか後ろから抱え込むように抱き締められていて、身動きは取れない

「おい」

「何?」

「男の嫉妬ほど見苦しいもんはねえぞ」

「……」

ムスッとした顔のスティングがラクサスを睨む

それをラクサスさんが睨み返す

熱気に包まれていた会場に冷たい風が吹いた