剣咬の華 (ページ31) - 小説/夢小説

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大魔闘演武5日目ページ31

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大魔闘演武最終日
ミネルバ対エルザの戦いは、エルザの勝利で終わった。会場からは大歓声が聞こえる

「エルちゃんみてみて！」

「ん?どうしたミリアーナ」

ボロボロながらも元気なミリアーナがマントの中から何かを取り出す

「ネコネコ～！よく分からないけど私にくっついてた！」

赤色をした猫はミリアーナに頬擦りされながらも眠っている

「それに、この子も気づいたら居たんだけど……」

「!!そいつは、セイバーの」

ミリアーナが指を差した方には、地面に横になる剣咬の虎の女がいた

「確か、桜姫と言ったか」

エルザが近づきAの肩を何度か揺する
すると、少し身動きしたあとゆっくりと目を開き始めた

『ん……ここは?』

「気がついたか」

『エルザ、さん?』

支えられながら起き上がったAに、エルザは状況を説明する
今が大会最終日の最終種目であること
ミネルバがエルザに敗れ、残るはスティングただ一人だということ

「私はスティングの元へ向かうが……お前はどうする?」

『……レクターが起きるまで待ちます』

「そうか、お前も災難だったな」

では、私は先を急ぐ。杖をつきふらつきながらもエルザは遠ざかっていった

『災難って?……あ、』

そうだ、私レクターを庇ってそれで……。
冴えてきた頭で思い出す。ジエンマの攻撃を受け何故助かっているのか。あれから2日間たっていること。その間、スティングは……?

どくりと心臓がなる

周りを見渡したら酷く崩壊した建物、そして、腕の中で眠るレクター

何となくだが、状況は飲み込めた

『!!!レクター、レクター起きて』

「ん、んんー……あれ?Aさん?僕、確かマスターに」

『レクター、そのことはまた後で。今は』

スティングを、迎えにいこう