剣咬の華 (ページ4) - 小説/夢小説

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「なんでA出ないのー？」

「そうですよハイ！Aさんほどの実力がある方がもったいないです！」

『んー』

数日前。ギルドの中央に集められた私たちは、マスターから大魔闘演武に参加するメンバーを言い渡されていた

メンバーはスティング、ローグ、オルガ、ルーファス。そして、仕事でいないミネルバさんの代わりにユキノだ

「君は1度も出たことがないと記憶しているよ。何か理由があるのかい?」

「そう言えばそうだな」

いつの間にか近くにいたオルガとルーファスが前と隣に座っていた

『理由ってほどでもないんだけど……』

ちらりと、向こう側で騒いでいるスティングとそれを見張っているローグを見る

『私、闘うの好きじゃないの』

なるべく耳の良い二人に聞こえないように小声で話す。そして、レクターとフロッシュを腕の中に抱える

『この子達と、皆が闘う姿見てる方がいい』

頬を寄せると二人は擽ったそうに身を縮めた
ふと、前を向くとオルガが呆気にとられていた

『?』

「おいおい、マジかよ」

「まあ君らしいと言ったら君らしいが」

オルガとルーファスは二人して顔をひきつっている。確かに、この剣咬の虎でこんなこという奴はいないと思うけど

……なんだか、やだな