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『スティング、ローグ大丈夫……』
じゃないのは、いつものことだった。
あのあと電車に乗りギルドへ戻る途中。いつも通り、スティングとローグはグロッキー状態だ
「ウップ……A」
『ん』
前に座っているのはローグ。その隣に座っているレクターとフロッシュ(二人で一人分の席)。隣がスティング。いつもこの並び方だ
「お前ら、いちゃつくなら他所に行……オェ」
『ローグ大丈夫?こっち来る?』
「おいローグ……お前の入る隙間なんか、ない。からな」
『スティング落とすよ』
「……」
人の膝の上でローグに悪態をつくスティングに一喝すると、無言でお腹に顔を押し付けられる。
いつからか分からないが、乗り物よいをしているスティングにこうするようになった。本人いわく、人の膝の上だと落ち着くらしい
「スティングあまえんぼー」
「スティング君は本当にAさんが好きですねハイ」
猫ちゃん二人の視線を感じながらもスティングの頭を撫でる
出会って何年たったのかなんて忘れた
けど、年々この白い竜さんは確かに甘えん坊になっている
これが世にいう
『赤ちゃん返りか』
「「いや、違うだろ!!!……ッウプ」」
……早く駅に着かないかな。
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作者名:Haku | 作成日時:2018年10月21日 16時