剣咬の華 (ページ20) - 小説/夢小説

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大魔闘演武3日目ページ20

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大魔闘演武3日目

Aは観客席でレクターとフロッシュと共に試合を見ていた

「付魔殿とMPFは負けちゃいましたけど、ここからですよ!!個人競技ではルーファス君が勝ちましたし!!」

「フローもそうもー」

「Aさんもそう思いますよね?」

『…うん、そうだね。皆なら勝つよ』

「!!!ハイ!!」

付魔殿とMPFは妖精の尻尾が圧巻の一言で勝った

付魔殿は妖精女王のエルザが、MPFでもまさかの妖精の尻尾の勝利
私の知らないだけで、妖精の尻尾にはまだまだすごい人たちがいるみたいだ

「あ、次は妖精の尻尾ですね」

『あぁ、ほんとだ……ね』

昔のような人気を取り戻しつつある妖精の尻尾、本日の第二試合ではBチームが出る

会場の方に目を向けると、向き合い、睨み合う二人の男

その片方の男を見て声を失った

ずっと、ずっと探し続けていた

彼が私の元を去ったあの日から

７年前から忘れた日など1度もなかった

いつか必ず帰ってきてくれると信じていた

約束を、守って待っていた

　

『あぁ』

その姿を目に焼き付けるように見る

しかし、涙で視が界が歪んでよく見えない

「試合開始ィ！！！！！」

アナウンスの合図で男が走り出す

「……ラクサス、さん」

無意識に口にしたその名前を

ひどく、懐かしく感じた