私を輝かせる要素｡2【KZ】

第2章別々の歩く道 ページ3

Version 彩
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私がKZを退団して3年の月日が経って､高校1年生になった｡


あれから私は着実にスターへの道を歩いてきた｡

女優デビュー､ファッションブランドプロデュース､TGC出演､化粧品CMタレントに抜擢…


｢10代がなりたい顔ランキング｣1位にも選ばれ､メディアで私を見ない日はないだろう｡



KZの皆とは一切連絡を取っていない｡

翼の芸能界復帰の話も聞いていない｡




私達は皆､別々の道を歩いていっている




さすがに私も美容に厳しくなり､自分磨きを日々努力している｡

木崎さんには最近見た目も性格も大人っぽくなったと言われる｡


確かに見た目は大人っぽくなったのだろう

でも｡


性格は前よりも無口でクールになった



大人っぽくなったんじゃない



ただ､あまりプライベートで話したいと思わないだけ｡



KZの皆みたいなああいう関係は､もう望めないって分かっているから｡



制限もない普通の中学生だったあの頃は楽しかった


今はどんなに売れっ子で稼いでいても､どんなに容姿が抜きん出て美しくても､自分を理解してくれる人も､本音を言い合える人も､心から慰めてくれる人もいない｡



時々考える



あの時､芸能界じゃなくてKZを選んでいたら｡






私はもっと輝いていたのだろうか？

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