【黒バス】黄瀬涼太の姉は女子最強『華の四皇』の1人

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高尾side


10分のインターバルが終わって、控え室から選手達がベンチに戻ってきた。


うわ、真ちゃん。めっちゃ涼春さんの事ガン見してんじゃん(笑)


「これだけ点差付いてるし、もう桜華はスタメン下げてくるんじゃね？」
「俺、黄瀬涼春のプレーもっと見たかったわー」
「てか、全然シュート決めてねぇじゃん！相手が弱いから、手加減してたんじゃねぇの？」


俺たちの後ろで見ていた観客が呟いている。

高尾「確かにこんなに点差付いてたら、スタメンじゃなくても充分勝てるよなー。」

リコ「そうね、インターハイが終われば涼春ちゃん達はU-18選抜の試合が控えてるし。」


緑間「…いや、あの人達は途中で試合を投げ出すような事はしないと思いのだよ。」

黒子「はい。僕もそう思います。」


真ちゃんと黒子の言葉と同時に桜華スタメンはコートへ入った。


伊月「本当だ。涼春さん達後半もスタートみたいだぞ。」

高尾「真ちゃん、なんでわかったんだ？」



緑間「…涼春達は一バスケット選手として、『相手が人事を尽くして向かってくるなら、それに応えなければ選手として失格』そう言っていたのだよ。

だから、どれだけ得点が離れていて勝利が見えている試合だったとしても、涼春達が途中で試合を投げ出す所を俺は一度も見た事がないのだよ。」


高尾「へ〜、出来た人達だな。本当に同じ高校生かよ。」



桜華のスタメン5人はお互いの手を取って円になり、まだ騒つく会場の中、集中力を高めている。




『さあ、試合はまだ終わっていないわ。』

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